物心ついた頃からSNSがある令和の小中学生たち。SNSネイティブ世代である彼・彼女たちは、SNSを介して人間関係をどのように育んでいるのだろうか?
NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所はこのほど、関東1都6県・小学生及び中学生とその親を対象にした調査結果(回答数600)をもとにした「小中学生のSNSの利用による人との繋がりの変化」に関する調査レポートを発表した。
中学生の3人に2人がSNSを利用し、人との繋がりが変化したと感じている
小中学生を対象に「SNSを利用したことで人との繋がりに変化があったか」と尋ねたところ、「変化があった」と回答した人の割合は小学生で3割弱にとどまった一方、中学生では6割超に達した。
図1. 【小中学生】 SNSを利用したことで人との繋がりに変化があった
中学生の約半数が人との繋がりがより深まった、1割はSNSがきっかけで実際に会い、友人・知人となった
小中学生を対象にSNSを利用したことでどのような繋がりの変化があったかと尋ねたところ、中学生の約半数は、(SNS利用前から友人・知人で)SNSを利用したことでより繋がりが深まったと回答している。また、SNSがきっかけで、実際に会い、友人や知人になった中学生は約1割となった。
図2. 【小中学生】SNSを利用したことで人との繋がりに変化があった項目
SNSで人との繋がりに変化があった子は友人が多い傾向
最後に、SNSによって「人との繋がりがより深まった」「SNSがきっかけで実際に会い友人や知人となった」経験の有無と中学生の友人の多さについて、関係性を調べた。その結果、SNSを利用し、人との繋がりに変化がある中学生のほうが、友人が多い傾向にあることがわかった。
図3. 【中学生】SNSを利用したことで人との繋がりに変化と友人の多さ
<調査概要 ―「2023年親と子の調査」―>
調査方法 訪問留置調査
調査対象 関東1都6県・小学生及び中学生とその親
回答数 600
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付
調査時期 2023年11月
構成/こじへい