様々な情報と娯楽、コミュニケーションツールが詰まったスマホの存在は、受験生にとって容易に“毒”となり得る。しかし今の受験生は、生まれたときからインターネットやパソコンのある環境で育ってきたデジタルネイティブ世代。上手に活用して“薬”としている人も多いのではないだろうか?
コクヨはこのほど、一般入試での大学受験を控えている高校3年生100名を対象に「受験勉強にスマホは敵か、味方か」に関する意識調査を実施し、その結果を発表した。
約7割の現役大学受験生が「受験勉強にスマホは味方」と考えていることが判明
「受験勉強でスマホは『味方』だと思うか、『敵』だと思うか」と尋ねたところ、「味方派」が68.0%で約7割に達した。
味方派の受験生を対象に「『スマ勉』をしていることに対する保護者の反応」について聞いたところ、約半数の親が何も言わず認めている一方で、3割超(35.3%)の現役大学受験生が保護者から「勉強中にスマホを使わないよう言われたことがある」と回答した。
なお、本調査では、忘却曲線にあわせて忘れたタイミングで暗記系科目の確認ができる勉強アプリの活用やYouTube/映像授業/電子参考書の閲覧、ノートをスクショして隙間時間にスマホで確認、わからなかったことをネット検索、SNSの勉強アカウントを通じたモチベーションアップなど、勉強のためにスマホを活用する場面を対象に、「スマ勉」と定義している。
また、受験生の約3人に2人(65.5%)が、スマホでノートを見返すために、ノートのとり方にこだわっていることが判明した。
さらに「ノートや参考書をスマホで撮影・見返す際の悩み」について聞いたところ、「ノートや参考書の写真を撮るときに、ページが浮いてきれいに撮りづらい」(69.0 %)が最も多く、以下、「写真を拡大しても読めない箇所ができてしまう」(34.5%)、「ノートの撮影を複数枚撮影した際に、どの写真が該当のノート写真なのかスマホのフォルダ内でまぎらわしくなってしまう」(34.5%)、「スマホで読み返した際に修正/追記できない」(31.0%)と続いた。
<調査概要>
・調査対象 :現役大学受験生(一般入試での大学受験を控えている高校3年生)
・目標回答数 :100サンプル(男女それぞれ:50s)
・調査機関 :2024年8月28日(水)~8月30日(金)
・調査方法 :インターネット調査
出典:コクヨ調べ
構成/こじへい