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ビジネスパーソン必読!世界的瞑想家ニーマル・ラージ・ギャワリのリトリートツアーで学ぶキャリアアップのヒント

2024.10.02

最近、話題のリトリートツアー。リトリートツアーは、自然豊かな場所でリラックスや心身のリフレッシュを目的とし、ヨガ、瞑想、トリートメントなどを楽しみながら、日常のストレスから解放される体験ができる旅として富裕層や意識の高いビジネスパーソンに人気だ。

しかし、世界の動向を見るに、実は、現代のビジネスパーソンにこそ仕事に活かせる知見を得る機会として注目が集まっている。

今回、『心が整うマインドフルネス入門: エグゼクティブが実践するニーマルメソッド』(小学館)の著者であり、世界的瞑想家ニーマル・ラージ・ギャワリ氏が代表を務めるメディテーションテックベンチャーsuwaruが主催する、リトリートツアーに参加。そのビジネスパーソンへの有効性を探ってみた。

前編はこちら

伝統と革新の双方を備えたメソッド、ビジネスに効果的なニーマル式リトリート

前回、海外のビジネスシーンにおけるリトリートツアーの状況と共に、リトリートツアーがいかにビジネスパーソンに効果的かを紹介してきた。

今回は、その中でもなぜニーマル・ラージ・ギャワリ氏のリトリートツアーがビジネスパーソンにとっていかに最適なのかということに迫っていく。

まず、特記すべきは、何よりもまずニーマル氏のこれまでの経歴だろう。

古来からの伝統的な瞑想の継承者として、おじいさまの創立した王立アローギャ・アシュラム(ネパール・カトマンズにあるヨガ、アーユルヴェーダ、自然療法のクリニック・学校)にて9歳(!)からハタヨガの研鑽を積み、15歳で王族や上流階級の人々への指導を開始。22歳でハタヨガの博士号を取得。名門トリブバン大学で経営学科を卒業し、ビジネスにも精通した瞑想研究者となり数千年前から伝わるヴェーダ哲学を現代に合わせてアップデートした「ニーマルメソッド®︎」を開発。約30年間、20カ国でヨガ、瞑想の指導に従事し、100名以上の講師を輩出。 2019年よりメディテーションテック企業スワル株式会社を設立。日本の企業が抱える多くの課題解決を「身体」「思考」「感情」の鍛錬で目指す法人向けのマインドフルネスプログラム「ニーマルメソッド for ビジネスを開発し、現在、いくつかの企業にB to Bサービスとして事業展開をスタートしている。

あくまで個人的な感覚なのだが、ヨガや瞑想の教えというと、ふわっとした精神論的なのものという印象が強い。恐らく一般的なリトリートツアーのイメージもそういったイメージなのではないだろうか。

しかし、ビジネスを学び、経営者はじめ世界中のセレブリティに教えを説いてきたニーマル氏がプログラムするリトリートツアーは、とても体系的であり、わかりやすくロジカルな内容になっている。瞑想やヨガなど身体的ワークだけでなく、座学のレクチャーも開催される構成になっている。

世界的に、現状打破の手法として注目集まる東洋思想的手法

気になるのは、そのレクチャーの中身であるが、どういった内容なのだろうか…?

リーダーシップ論? ITスキル? マーケティング術? 実は、そんな今時の小手先なビジネススキルとは全く次元が異なるテーマが取り上げられる。その内容とは…。インド発祥の古来から伝わるヴェーダ哲学を代表するヨガストートラを学ぶのである。

ヴェーダ哲学!!ヨガスートラ…!!

いきなり、怪しくなってきた…(汗)と、離脱しようと思い始めた、そこのあなた、しばしおつきあいいただきたい。

インド5000年の叡智といわれるヴェーダの教えこそが、今の時代のビジネスパーソンに欠かせない教養なのである。

戦後、日本は欧米型、特にアメリカ型のビジネススタイルの影響を多分に受けてきた。70年代の高度経済成長、80年代のバブル経済の好景気の勢いに乗り、その実益偏重型はより強固なものになっていった。

しかし、前回の記事でも言及しているように、時代の大きな変化を受け、ビジネスの世界も従来のやり方に限界が見えてきている。

経済成長と利益の最大化を目指すあまり、資源の過剰消費や環境汚染など自然環境への影響を軽視し、それらによって引き起こされている急激な温暖化や自然災害の頻発などの異常気象は誰の目からみても明らかで、見過ごせない状況に陥っている。

また、度を過ぎた経済促進による、富の不均衡から生み出される所得格差の拡大、地域間の不均衡は、社会の安定を脅かしつつある。短期的な過度な利益追求で持続可能性や本質的な社会の幸福実現がないがしろにされてきたことも一因だろう。(そんな状況から、ウェルビーイングが声高に叫ばれるようになったわけだが…)

これらの問題を解決するためには、持続可能なビジネスモデル、新しい時代に向けてのソーシャル・キャピタルの強化、企業の倫理的責任の向上、公平な富の分配…などなどが求められ、経済成長だけでなく、人間と環境の幸福を追求する新たなアプローチが必要とされている。

そんな中で、共同体としての利益に重きを置き、調和とバランス、倫理と道徳を大切にする東洋的な思想が現代のビジネススタイルの矛盾を解決する糸口になるのではと先進的な企業が重要視するようになってきている。環境保護と持続可能性を重視するパタゴニア(参考:patagonia「our responsibility programs」)、マインドフルネスの概念を取り入れているグーグル(参考:blog.google「Can mindfulness actually help you work smarter?」)、社会的責任と倫理的な行動を重視しているインドのタタ・グループなど、時代の潮流を読み東洋思想的経営方針を取り入れている企業の躍進が目覚ましいのは時代の必然なのかもしれない。

リーダーシップスタイルにおいても、謙虚さ、調和、長期的視野など東洋的アプローチが現代のビジネス環境を改善していく上で効果的であると再評価されてきている。創業100年以上のサスティナブルな企業数が世界一多いのは実は、日本。こういったスタイルは、そもそも日本が得意としてきたはずなのだが…。

東洋思想の最高峰ヴェーダ哲学に現在のビジネス課題を解決する鍵が!

話を戻すと、再評価による注目が集まる東洋思想のなかでもヴェーダ哲学がその最高峰と言われている。

ヴェーダ哲学は、儒教、道教などの中国哲学、ギリシア哲学と並んで世界三大哲学と呼ばれているが、歴史が一番古いとされている。紀元前1500年から500年の間に形成された古代インドの宗教文献「ヴェーダ」に基づいていて、数千年にわたって口伝されてきたとされており、一説では、ヴェーダは5千年以上前から存在するとも信じられている。

歴史の長さだけでなく、ヴェーダ哲学は、ヒンドゥー教、仏教などのインド発祥の宗教のみならず、東洋と西洋の哲学的対話の中で重要な位置を占め、世界中の多くの哲学や思想に影響を与えてきた。その持続的な影響力と普遍性は高く評価され、新たな哲学的発展を促してきた。

スピリチャルな要素だけでなく、論理、科学、数学、天文学などの学問分野にも深く関わっており、宗教的な教えと科学的な探求が調和している点も特徴的で、単一の教義に縛られることなく、異なる文化を調和し受け入れる柔軟性がある。これにより、多様な価値観を育む土壌を作り出しやすくする思想と評価されている。

またヴェーダ哲学は、分析的、還元主義の西洋科学に対し、物質的な世界だけでなく、宇宙の起源、存在の本質、人間の役割を包括的に説明しており、個々の存在から宇宙全体までを統一的に理解することを探究してきた。

現代科学において、多くの観測データや理論モデルから、全物質の約85%は未確認の物質(ダークマター)が占めているという結論に至っている。極論かもしれないが現代ビジネスの根源となる西洋近代科学の根拠が、たかだか15%の可視化できる物質世界の研究から導き出されているのに対し、ヴェーダ哲学は物質と意識の統合的な視点で目に見えない内的世界の探求を何千年にもわたって深めてきた。狭窄的な現代社会の行き詰まりを打破する希望をヴェーダ哲学に見い出そうとする潮流がアカデミックな世界でも起こっているのにもうなずける。

この混沌とした時代において、ヴェーダ的な思想を根に持つ、インドが世界的に台頭してきているのも偶然ではなく、時代の必然なのかもしれない。

(参考:science.nasa.gov 「Dark Matter 101: Looking for the Missing Mass 」

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