2020年の新型コロナウイルス感染拡大を機に、抗菌/抗ウイルスへの意識が強まったという人は多いに違いない。
では実際のところ、普段の生活から抗菌/抗ウイルスを含む衛生面を意識している人はいったい、どれくらいいるのだろうか?
抗菌製品技術協議会はこのほど、全国の20~69歳の男女2,065名を対象に「生活者における抗菌/抗ウイルスに関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。
全体の6割強が普段の生活から衛生面を意識。特に女性では7割超が意識していた!
「普段の生活から衛生面を意識しているか」と聞いたところ、「意識している」が16.8%、「やや意識している」が49.0%となり、全体の6割強の人が意識しているとわかった。また性差で比較すると、男性よりも女性のほうが多くの人が意識していることが判明した(「意識している」「やや意識している」の合計は男性:59.1%、女性:72.4%)。
コロナ禍を経て抗菌/抗ウイルスへの意識が強まった人は継続して意識をしている傾向に
コロナ前からコロナ禍にかけて、抗菌・抗ウイルスについて意識する機会が増えた人は全体の6割弱という結果になった。そのうち、コロナ禍から現在にかけても意識する機会が増えたと回答した人が44.6%、変わらないと回答した人が40.2%おり、コロナ禍が過ぎ去った現在でも継続的に抗菌/抗ウイルス、並びに衛生面に対して意識している人が多いことが判明した。
抗菌/抗ウイルスに対し、ポジティブな印象を持ってはいるが期待値には課題も
「抗菌・抗ウイルスへのイメージ」について調査したところ、「不特定多数が触れるものには必要」や「安心して使用できる」「安全だと思う」というようなポジティブなイメージを持っている人が多いことが判明した。一方で「気休めになる」というイメージも上位に挙がっており、ポジティブなイメージではあるものの抗菌・抗ウイルス加工への期待値は高いとは言い切れないことが判明した。
抗菌・抗ウイルスについて、その持続性や効果を知りたい声が多数に
「抗菌・抗ウイルスについて知りたいこと」を聞いたところ、衛生面に意識のある層・人では、知りたい内容が多岐にわたっており、特に「持続性」、「安全性」、「実環境での効果」についての情報を知りたいと望んでいることがわかった。
SIAAマーク認知度は41.4%に。前回調査時(2022年3月)と比較し、5ptの上昇
SIAAマークの認知度について調べたところ、「確かに見たことがある」が13.9%、「見たことがあるような気がする」が27.5%となり、合計41.4%がSIAAマークを認知しているとわかった。
この数字は前回調査実施時(2022年3月)と比較し、5pt向上しており、SIAAマークが徐々に生活者へ浸透していることが伺える結果となった。年代別でみると、若い世代になるにつれ、認知度が高くなる傾向がみられた(「確かに見たことがある」、「見たことがあるような気がする」の合計は20代:51.6%、30代:49.1%、40代:45.8%、50代:36.5%、60代以上:26.6%)。
<調査概要>
調査期間:2024年6月19日(水)~6月20日(木)
調査方法:インターネットリサーチ
対象地域:全国
対象者:20~69歳の男女
有効回答数:2,065サンプル(人口構成比に合わせ回収)
構成/こじへい