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10月、11月の気温は全国的に平年より高めで暖冬の傾向、秋冬物の需要はどうなる?

2024.09.27

ウェザーニューズから2025年2月までの秋冬の天気傾向と、商品需要を予想する「秋冬の小売需要傾向2024」が発表された。それによれば今シーズンも暖冬傾向で、秋〜冬にかけて全国的に平年より気温が高い見込みだという。

冬前半は寒気が入りやすいが、冬後半は冬型の気圧配置が長続きせず平年より暖かく

まず秋の気温(10〜11月)は全国的に平年より高い傾向で、冬の気温(12〜2月)は北〜東日本で平年より高く、西日本と沖縄・奄美では平年並~高くなりそうだ。10月までは太平洋高気圧の張り出しが平年より強く、季節の歩みが遅くなるが、11月は西日本を中心に寒気が流入して、季節が一気に進む可能性がある。

また、冬前半は寒気が入りやすいが、冬後半は冬型の気圧配置が長続きせず、平年より暖かくなるだろう。

例年より季節の歩みがゆっくりで、秋冬の衣料品や飲食物などの季節商品の需要は例年よりも動き出しが遅い傾向だが、11月以降の冷え込みで需要が急増する可能性がある。

冬後半は気温が高いため冬物商品の需要は長くは続かず、年明けとともに低下する見通しだ。

気温傾向:北〜東日本は平年より高く、西日本は平年並~高い予想

秋(10〜11月)の気温は全国的に平年より高い予想だ。地球温暖化の影響により北半球全体で平年より気温が高く、偏西風は全般的に平年より北を流れやすい傾向だ。

この影響で、10月にかけて太平洋高気圧の後退が平年より遅くなり、日本付近は暖かい空気に覆われやすくなることで、秋の気温は全国的に平年よりも高くなる見込み。

全般に平年より気温が高く、10月までは季節はゆっくりと進むが、11月になると偏西風が日本付近で南へ蛇行し、西回りで寒気が流入する可能性があるため急な冷え込みに注意が必要だ。

一気に季節が進む可能性があるので、衣替えの準備は万全に。また、10月は台風が発生して本州付近に接近する可能性もあるため、最新の情報を確認しておきたい。

冬(12〜2月)の気温は、北〜東日本は平年より高く、西日本は平年並~高い、沖縄・奄美は平年並〜やや高い予想だ。

冬も偏西風は平年よりも北を流れやすい状態が継続する(1)。また、今年の秋にラニーニャ現象が発生し、冬にかけて継続する見込みだ(2)。ラニーニャ現象の影響で、ベンガル湾からフィリピン近海の対流活動が平年より活発になり、活発域は、冬前半はベンガル湾付近で、後半は次第に東へ移るだろう(3)。

このため、中国内陸の偏西風は、平年よりも北を流れやすく(4)、この下流にあたる日本付近では、冬前半ほど偏西風が南に蛇行しやすくなる(5)。この影響で、冬前半ほど西日本を中心に寒気が入りやすい予想となっている(6)。

■降水と降雪の傾向:降雪量は平年並、ただし大雪のおそれも

10月にかけて秋雨前線が停滞し、東日本を中心にぐずつきやすい時期がありそうだ。このため10〜11月にかけての降水量は、北〜東日本で平年並か多く、西日本と沖縄・奄美は概ね平年並となる予測だ。南からの暖かく湿った空気の流れ込みや、台風による強雨や大雨に注意が必要となる。

12〜2月は前半ほど冬型の気圧配置が強まり、強い寒気が入ることもあるが、後半は長続きしない傾向。そのため、降雪量は全国的に平年並となる予想ではあるが、北日本の日本海側を中心に強雪や大雪になるおそれもあるため、雪への備えを十分にしておきたい。

一方、南岸低気圧の発生数はやや少ない傾向だが、寒気が南下するタイミング次第では、関東や東北太平洋側で積雪や大雪の可能性もあるので、注意が必要だろう。

秋冬の小売需要傾向2024〜今シーズンの予想

同社流通気象チームの気象データアナリストは、過去の9〜2月のGoogle検索数の傾向と気象データの関係を分析。今シーズンの秋冬の気温傾向をもとに季節商品が注目される時期を予想した。

9月は残暑の影響で秋物商品の動き出しが鈍い傾向が見られるが、今年は秋を通して季節の歩みがゆっくりで平年より気温が高いため、秋冬の季節商品の需要増シーズンは例年より遅くなりそうだ。

10月に入ると朝晩は気温が下がってきて、毛布、羽毛布団、おでん、鍋つゆ、セーター、ダウンジャケット、ハンドクリームなどの需要が次第に増える兆し。11月以降の寒気流入で一気に冷え込み、需要が本格化するだろう。

また、こたつや毛布、おでんなどは、冬の期間(12~2月)も気温が下がるタイミングで需要が伸びる見込みだが、平年よりも気温が高い傾向が続くため、秋冬商品の需要は年明け後、次第に減少しそうだ。

■類似年の需要傾向

ウェザーニューズでは今冬(12~2月)の気温傾向は、2020〜2021年と類似すると予想している。2020年12月〜2021年2月の東京の気象を振り返ると、冬の前半に強い寒気が流れ込んだ時期があったが、後半は寒気の南下が弱くなった。

気温は1月半ばにかけて大きなアップダウンもありながらも段々と下降、その後上昇傾向に転じている。体感報告は1月半ばにかけては、「寒い」が多くを占めたが、1月半ば以降は「ちょうどいい」の割合が多い日がたびたび現れ、2月に入ると、「ちょうどいい」体感の日が多くなった。

当時の冬のコート検索数は緩やかに減少しているが、ダウンジャケットは気温が下がった12月半ば頃に検索数の山が見られ、その後は急激に減少している。「鍋つゆ」は、1月半ばにかけては気温に呼応して増加する傾向が見られるが、1月後半からは減少トレンドを示している。

関連情報
https://jp.weathernews.com/news/48864/

構成/清水眞希

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