便通の理想は3食だったら3回。1日1回では少ない!
───私たちにも分かる腸内細菌が整ったサインはありますか?
体の全ての部分に現れてきますが、分かりやすいのは便通です。
便通が1日1回というのは少ないんです。本来は3食食べているんだったら3回出るのが当然。動物や赤ちゃんは食べたら出ますよね。それが自然の動物の姿で、やはり1日2回、3回ぐらいが普通なんです。
私がカウンセリングをした方にも、高校生の頃からひどい便秘に悩まされていた方がいらっしゃいましたが、腸内細菌検査を受けて自分の持っている菌に合った食事を始めたら、今は1日3回出ているそうです。赤ちゃんの便もそうですが、そういう方の便は臭くないんです。
───便通がよくなって、便からイヤな匂いがなくなったら、腸内環境が整い出したサインなんですね。
便秘の方の便は黒かったり臭かったりすると思うのですが、それば悪玉菌が優位になっていて毒素のガスを出している証拠なんです。便秘が解消されることで、悪玉菌の数が減って善玉菌が優位に働くことになりますから、いい栄養などをたくさん作ってくれて、全身に回せるようになります。
そうすると朝スッキリ起きられたり肌の調子が良かったり、ほかにも冷えがなくなるなど色々な体の不調が改善されると思います。
───腸内細菌を整えることで代謝も免疫力も上がるし、心と体の調子にも直結するんですね。そうなると、仕事をはじめ活動のパフォーマンスも劇的に上がると思いますし、忙しく働く@dime世代にこそ、腸内細菌の育成を積極的にするべきですね!
戦国時代の武士は戦に向かうときにみそと米を持っていきましたが、現代の働く世代の皆さんにもぜひ味噌おにぎりを持って職場へ向かって欲しいですね。味噌おにぎりぐらいだったら朝、簡単に作れますから。
今回は腸内細菌がいかに私たちの心と体の健康に影響を与えているか、そして自分が持っている菌を食生活によって増やし、活発にすることがとても重要だということをご指南いただきました。
次回のvol.2では、忙しい社会人でも簡単に長く続けられる菌活の方法や、具体的に摂った方がいい調味料、まだまだ知らない腸内細菌の驚きのパワーなどをお届けします。
菌活になる食事や調味料をもっと詳しく知りたい方はこちらをチェック↓↓
清水みのり
料理家、菌検査解説員(菌カウンセラー)、発酵空間スタジオTamahoko(タマホコ)のオーナー。
東京都出身。大手一般企業勤務の後、菌のチカラに魅了されパンの専門学校へ通う傍ら、パン職人としてもキャリアを積む。2004年よりパンや発酵食の教室をスタートさせる。現在までのべ8000人が通うほど人気を博している。発酵空間スタジオTamahokoでは発酵を体験する料理教室を主催するほか、発酵にまつわる物品販売とカフェも営業。
(Instagram)
Tamahoko/@ta_ma_hoko
菌カウンセラー @kin_counselor_minori
「腸内フローラ検査」https://kintotomoni.stores.jp/
取材・文/高田あさこ 撮影/田中麻以