パナソニック ハウジングソリューションズは2024年12月1日より、ミサワホームとの協業により、複数の荷物を受け取ることが可能なポスト一体型宅配ボックスを新たに供給開始すると発表した。
大型と小型の収納スペースを設けることで、大小含め複数個の荷物受取りが可能に!
働き方改革関連法により2024年4月からトラックドライバーの時間外労働960時間上限規制と改正改善基準告示の適用につづき、2025年4月からは軽トラック事業者への規制も始まり、ラストワンマイルにおいて輸送能力のさらなる不足が懸念されている。一方で、EC市場は年々拡大を続けており、宅配物の増加による運送効率の悪化が課題となっている。
そのような状況にあって、宅配物の増加に対し、宅配ボックスが複数個の荷物を受け取れるようにすることで課題を解決すべく、今回、パナソニック ハウジングソリューションズはポスト一体型宅配ボックスを発売。同社では、宅配ボックスを通して、CO2排出量削減という地球環境問題解決と向き合い、『くらしの「ずっと」をつくる。“Green Housing”』を事業スローガンに、変化する価値観や社会課題に向き合い、持続性のある豊かな社会をつくっていくとしている。
また、ミサワホームにおいても物流課題に対してドローン配送システムなどの将来構想に積極的に取り組んでいる。その中で、今回宅配ボックスを住宅にビルトインした新しい生活スタイルを実現するためSMART STYLE Roomie(スマートスタイルルーミエ)大屋根タイプの袖壁部分に宅配ボックスを組み込んだとのことで、住宅袖壁への設置構造について両社で協業し、住宅ビルトインの「ポスト一体型宅配ボックス」として、新しい荷物の受取スタイルを提案するとしている。
■製品特徴
・ポスト+宅配ボックスを複合した構造で、効率よく複数の荷物を受け取ることができる
大型と小型の収納スペースを設けることで、大小含め複数個の荷物受取りが可能となる。大型の収納スペースは2段に分かれており、各扉に施錠機能があるので別々に納品できる。また、小型の収納スペースは郵便物と小型宅配物(※1)の投函が可能で、ゆうパケットプラスであれば最大で3個入る。
・簡単に荷物の納品・取り出しが可能 取り出しには暗証番号式プッシュボタン錠を採用
デリバリー業者が荷物を宅配ボックスに納品後、施錠が容易にできるシンプルな機構。納品された荷物を取り出す場合は、取り出し扉に暗証番号を入力するだけで簡単に解錠でき、扉を開けるとボックス内の荷物をまとめて取り出すことができる。また、取り出し扉を開けると配達側の扉のロックが自動で解錠され、再度納品可能な状態に戻る。
・住宅外観と調和するフルフラット・ノイズレスデザイン
昨今のスタイリッシュな外構デザインと調和し美観を損なわないように外観の凹凸や分割線を極力減らし、操作部や蝶番を目立たなくしてフラットかつノイズレスなデザインにした。
■製品仕様
※1 袖壁設置型についてはミサワホーム専用製品となる。
※2 W330mm×H70mmに投函可能な小型の宅配物(ゆうパケットプラスなど)
関連情報
https://panasonic.co.jp/phs/
https://www.misawa.co.jp/
構成/立原尚子