PCと同様にAIの導入が加速するスマホ。その概要を解説すべく、モバイルIT事情に詳しい石川温さんが、AIとなって登場!? スマホ選びに迷える子羊の様々な質問に対して、どこまで回答できるのだろうか?
AIが使えるスマホはどうして今が買いなの!?
すでに発売中の一部機種には、おすすめのチャット返信文を生成する機能などを搭載済み。買い替えるだけで作業の効率化が図れる。「今後は、PCを起動してわざわざ行なっていた作業を、AIスマホでより簡単に済ませられるようになる」と話すのはスマホジャーナリストの石川温さん。AIのオンデバイス処理に特化したNPUというプロセッサーを搭載する今年発売のスマホは、性能が大きく進化した分、来年さらに性能向上を果たす可能性は低く「その意味でも今が買い替え時です」(石川さん)。
AIの実装によってスマホの選び方はどう変わるの?
これまでのスマホでも、AIの概念に含まれる機械学習の技術を、カメラ機能などに用いてきた。しかし、生成AIブームが波及したことで「各社ともAIをアピールするようになった」と石川さん。「カメラやディスプレイの進化が頭打ちになりつつある中、AIの賢さ、処理速度、何ができるかの勝負になるでしょう」(石川さん)。今後は、オンデバイスでAI機能がサクサク使えるハイエンド機と、クラウドAIで処理速度の遅いローエンド機という棲み分けも進みそうだ。
グーグルのAIと独自のAIにはどんなものがある?
グーグルはAndroid OSにAI機能を続々実装中。生成AI「Gemini」も「Google アシスタント」と同様にAndroid OSの標準機能になる可能性は大だ。そのうえで各社はAI機能の差別化を図るべく、試行錯誤を続けている。文章の生成や要約といったテキスト関連をはじめ、壁紙を含む画像生成関連、迷惑電話やノイズを検知する音声関連など、注力するAIは様々だ。「AIが新たな競争軸になるとはいえ、どんな機能を提供できるのかは各社が模索中であり、決定打が正直ない状態です」(石川さん)
AIの実装が進むと今後のスマホはどうなるの?
AIが進化してハードウェアを補えるようになれば「カメラのレンズやセンサーの数を減らせる可能性も。『Apple Vision Pro』のような高価なデバイスの低価格化が進みそう」と石川さん。AIが処理できるデータ量が多くなれば、ウェアラブルデバイスなどと連動して〝スマホでできること〟も増えるかもしれない。「スマホと周辺機器の組み合わせで何ができるのか。どのメーカーとAI企業と組むのか。今後のスマホの進化は、おもしろくなりそうです」(石川さん)
マンガ/奈良裕己 取材・文/太田百合子
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2024年8月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。
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