Web会議のプレゼンやイメージ図の作成など、着手するのが億劫な業務はAI PCが代わりに解決!
AIを活かせるかどうかは使う人のセンス次第
タレントでありながら経営者としても活躍するくりえみさんは、2023年からAIタレント事務所の代表取締役も務めている。事業としてAIに携わるようになり、AIへ寄せる期待は大きくなった。
「まさに日進月歩。成長速度が凄まじいのが今のAI業界です」
AI PCを実際に試したことで、くりえみさんはその可能性を改めて認識できたそうだ。
「たまに『AIに仕事を奪われるんですか?』って言われるんですが、何らかの変化はあっても、無くなることはないと思います。AIのお陰で、私みたいに絵に自信がなくても、相手にイメージを伝えられるようになるわけですから。結局、使い方次第だと思います」
今後さらなる進化を遂げるであろうAI PCを使いこなそうとくりえみさんは意気込む。
「いずれはAIという言葉すらわざわざ出なくなるくらい、普段から当たり前に活躍する存在にしたいです」
AIが日常に溶け込むのは、そう遠くない未来のことだろう。
【1】Webカメラの映像を補正
[使用する機能/Windowsスタジオエフェクト]
●どのWeb会議アプリでも同じ効果を使えるから便利!
Windowsスタジオエフェクトはお役立ちなだけでなく、どのアプリ上でも共通して使用できる。国内外の取引先とのWeb会議が多いくりえみさんにとってうってつけの機能だ。
EFFECT 01
【クリエイティブ フィルター】大人数の会議でも目立てる!
カメラの映像に3種類の特殊効果を追加できる。くりえみさんは特にアニメーションがお気に入りの様子。「フィルターのお陰で目立てるし、会話のきっかけにもなりそう!」(くりえみさん)
EFFECT 02
【人物背景用ぼかし】自宅などで映えたいときに使おう!
ポートレート風のぼかし機能は、自宅や会議室など映える背景がある場所でWeb会議する際に最適だ。ただし、人の往来が多いオフィスや屋外では通常のぼかし機能の方が適切だろう。
EFFECT 03
【テレプロンプター】新人社員にとって心強いWeb会議の味方!
資料を読むときなど、つい下に行きがちな目線を自動でカメラ目線に補正してくれる機能だ。「新入社員で緊張したり疲れたりしていても、堂々としているように見せられますね!」(くりえみさん)
【2】手描きラフからイラストを生成
[使用する機能/コクリエーター]
●イラスト素材を簡易的に作りたいときに最適!
絵を描くのが苦手だというくりえみさんでも、コクリエーターを使えば新商品の仮イメージを簡単なラフから手軽に作れる!
作りたいもの:机の上に載ったノートと花瓶
〈1〉「ノートが載った机」を出力
まずはノートが載った机を作成する。コツは太めの線で書き、塗りつぶすことで色の情報を加えることだ。
プロンプトで木製の机、ノートの情報を入れて画像を出力した。創造性は60%が適切で、それより高くても低くても元絵から離れたものになってしまった。
〈2〉出力した絵の上に花瓶を追記
出力した絵や既存の画像に上書きする形でも作成可能だ。今回は先ほど作成した画像にひまわりの花瓶を描き足した。
ひまわりの絵は簡素に描かれているが、それでも花はかなり正確に出力された。花瓶も元絵より曲線をおびた、雰囲気のあるものになっている。
〈3〉アートスタイルやプロンプトで調整
作成した絵にアートスタイルを適用すれば、ドット絵風や水彩画風などに変換できる。プロンプトで再指定してもよいだろう。
ピクセルアート風で出力した絵はしっかりドット調になった。油彩画風だと花と花瓶は特徴がでたが、ノートと机はあまり差が出なかった。
タレント、ぴにょきお代表取締役
くりえみさん
「SNSのフェチ天使」としてタレント・モデル業で活躍する傍ら、起業家や会社経営の顔も持つマルチタレント。2023年12月、生成AIを活用したバーチャルタレント事務所「ぴにょきお」の代表取締役に就任した。
取材・文/桑元康平 撮影/藤岡雅樹