ポイ活をしているとdポイントやPontaポイントなどを効率よく稼ぎたいと思う人もいるはずですが、それを叶える株主優待の銘柄があり、そのうえ、もらったポイントを「増量」できるワザもあります。
年間、約40万円もらうマネーライターが伝授する、ポイ活の達人を目指せそうな株主優待銘柄を紹介します。
※株価は2024年9月24日時点
「株主優待」とは?
私たちが株を買うと「株主」になれます。そして、企業はこの株主に対して、割引券や優待券などをプレゼントすることがあり、これが「株主優待」で、日本特有の制度と言われています。
この株主優待をもらうためには、「権利付最終日」までに株を買っておく必要があり、例えば、3月が権利月ならば、2025年3月の権利付最終日3月27日までに買っておけば「株主優待」がもらえます。
ポイントがもらえる「株主優待」は?
「株主優待」では、割引券、優待券、お米やカタログギフトなど、あらゆるものがもらえ、中には、ポイントがもらえる銘柄もあります。株を保有することでポイントが定期的にもらえるなら、ポイ活としても理想的で、できれば複数銘柄を保有しておきたいと思う人もいることでしょう。
ポイントがもらえる「株主優待」の基本は大手通信会社ですが、意外な企業の銘柄でもポイントがもらえます。
ソフトバンク(9434)(株価1,979円、最低投資額19万7,900円)
まず、紹介しておきたいのはソフトバンク(9434)(株価1,979円、最低投資額19万7,900円)で、10月1日に1:10の株式分割をするため、ややこしいかもしれませんが、100株で約20万円だったのが、9月末権利後になると100株、約2万円で買えるようになります。
そして、このソフトバンクでは株主優待の新設も大きなニュースで、分割後100株、継続保有1年以上の保有でPayPayポイント1,000ポイントがもらえるようになります。権利月は3月です。分割前ではなく分割後の100株でもらえるため、約2万円で株主優待の権利取りができます。
株主優待がもらえるのは、2026年3月の権利からで、継続保有1年以上の条件があるため、PayPayポイントが欲しい人は2025年3月31日までに100株買っておきましょう。こうすることで、2025年3月、同年9月30日、2026年3月、計3回の継続保有条件に当てはまります。
日本電信電話(9432)(株価150円、最低投資額1万5,000円)
次に、ソフトバンクと同じく2万円以内で買える株として、日本電信電話(9432)(株価150円、最低投資額1万5,000円)があります。
権利月は3月。100株以上の保有で、2年目(保有期間が2年以上3年未満)にdポイント1,500ポイント、5年目(同じく5年以上6年未満)に3,000ポイントがもらえます。それぞれ1度きりですが、配当利回りも現時点で3%以上あり、5年目の優待+配当利回りは、現在の配当利回りで計算しても約23%にまでもなります。
KDDI(9433)(株価4,822円、最低投資額48万2,200円)
そして、KDDI(9433)(株価4,822円、最低投資額48万2,200円)の株ではPontaポイントを選べます。
100株以上を1年以上保有していると、いくつかの選択肢からPontaポイントを選ぶことができ、1年以上で2,000Pontaポイント、5年以上の保有で3,000Pontaポイントがもらえます。こちらも権利月は3月です。
KDDI傘下の沖縄セルラー(9436)(株価4,020円、最低投資額40万2,000円)でもPontaポイントがもらえ、KDDI同様、100株以上、継続保有1年以上保有でいくつかの選択肢からPontaポイントも選べます。1年以上なら2,000Pontaポイント、5年以上なら3,000Pontaポイントがもらえます。沖縄セルラーは、沖縄県では携帯シェア5割で、比較的安心して保有できることでしょう。権利月は3月です。
そして、これだけでなく、互換性のあるポイントを株主優待にしている銘柄もあります。
バリューHR(6078)(株価1,650円、最低投資額16万5,000円)
バリューHR(6078)(株価1,650円、最低投資額16万5,000円)の株主優待でもらえるバリューポイントは、dポイントにも交換できます。
100株で、1年未満2,500ポイント、1年以上3,500ポイント、3年以上5,000ポイント、200株では、1年未満5,000ポイント、1年以上7,500ポイント、3年以上1万ポイントといったように、長く保有するほど多くのポイントがもらえます。権利月は12月です。
CARTA HOLDINS(3688)(株価1,394円、最低投資額13万9,400円)
CARTA HOLDINS(3688)(株価1,394円、最低投資額13万9,400円)は、電通グループ傘下のインターネット関連サービス企業で、株主優待はデジコで交換できるギフトコードなのですが、PayPayマネーライトを選べるほか、ポイント交換サイズ「PeX」のポイントに交換すれば、dポイントやPontaポイントなど、各種ポイントに交換できます。100株以上保有し、3年未満では1,000円相当、3年以上では1,500円相当で、権利月は12月と6月。長く保有するほどポイントは増えていき、年2回もらえる点にも注目です。
ほかにもあります。
りそなホールディングス(8308)(株価1,002.5円、最低投資額10万250円)
金融業の、りそなホールディングス(8308)(株価1,002.5円、最低投資額10万250円)では、保有株式数に応じて「クラブポイント」がもらえ、この「クラブポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、Vポイントなど各種ポイントに交換できます。
100株以上で月間ポイント20ポイント、500株以上で月間ポイント25ポイントと保有株数に応じて増えていきます。権利月は3月です。
TOKAIホールディングス(3167)(株価981円、最低投資額9万8,100円)
東海地方を基盤に、LPガス販売、ケーブルテレビ事業で知られるTOKAIホールディングス(3167)(株価981円、最低投資額9万8,100円)では、株主優待としていくつかの商品からTLCポイントも選べ、100株だと1,000ポイントもらえます。
このTLCポイントからポイント交換サイト「ドットマネー」へポイント交換すると、そこからdポイントやPontaポイント、Vポイントなどに交換できます。権利月は3月と9月で、年2回です。
ポイントがもらえる株主優待では「増やせる」!
紹介したポイントがもらえる株主優待をできるだけ多く保有し、株主優待でポイントをもらえれば、多くのポイントがもらえることは言わずもがなですが、ちょっとしたテクニックでポイントを「増やして」使うワザもできます。
ポイ活ライターとして年間およそ40万ポイントを獲得する筆者の注目は、dポイントの増量キャンペーンで、直近では2024年8月の1ヵ月、他社ポイントからdポイントに交換することで10%増量が行われていました。
紹介した「ポイント銘柄」のうち、りそなホールディングス、CARTA HOLDINS、TOKAIホールディングスのポイントは、この増量タイミングで増やせました。
キャンペーンでdポイントに交換すれば、8月中は1,000ポイントが1,100ポイントになり10%分が増えたわけです。このようなdポイント増量キャンペーンは定期的に行われているため、ポイントをもらって増やせるようになると、ポイ活もスムーズになるはずです。
文/谷口久美子