ホンダの走りのDNAは健在だった
このパドル化も使いながらのワインディング走行は、ラグジュアリーなラージミニバンらしからぬ走りも楽しめる。フロントにストラット、リアにトーションバーを組み合わせたサスに振幅感応型ダンパーを装着した足回りは、乗り心地とロールを巧みにこなし、コーナーを曲がってくれる。
ホンダ車に試乗すると、いつも思うのは、1BOXの「ステップWGN」でも、軽の「Nシリーズ」でも走りの性能が予想以上なこと。とくにコーナーでの動きは、他社の同クラスモデルより優れているように感じるのだ。新型「オデッセイ」も例外ではなく、ホンダの走りのDNAは健在だった。
最近の新型車情報の中では目立たない存在のホンダのラージミニバンだが、先進安全運転支援も新たに項目を追加し、充実している。さらに新世代コネクト技術も搭載した。500万円前後で、ラグジュアリーな雰囲気の味わえるクルマは、一度試乗してみる価値はありそうだ。
■関連情報
https://www.honda.co.jp/ODYSSEY/webcatalog/type/absoluteex
文/石川真禧照 撮影/萩原文博