運転のしやすさや操作系の使いやすさは先代譲り
走り出す前に、ドライビングモードを選択しようと、センターパネル下の「EXPERIENCES」のトグルレバーを操作する。このレバーでは8項目のモードが表示される。しかし、エンジンやサスペンションなど、実際に走行する時に必要な部分が変化するのは8項目全部ではないことが判明。
どうやら「GO KART」「CORE」「GREEN」と「TRAIL」だけが、走行モードを変化させるようなのだ。残りのモードはスクリーンやアンビエントライトの色や切り替え音だけで、雰囲気を楽しむモードのようだ。そこで「CORE」モードで走り出す。2.0Lガソリンターボエンジンはスタートからトルクが太く、軽快だ。ハンドリングは直進時の安定感はどっしりしているがコーナーでの切りこみは抵抗がある。
次に「GO KART」モードに切り替える。BMWミニが登場した時、カートフィーリングというのを大切にしていたことを思い出し、選択してみた。丸型メーターの表示が「GO KART」モードになる。このモードだけメーターの左側にエンジン回転計のグラフが表われる。7000回転リミットで、6500回転からレッドゾーン表示だ。さっそく回転の伸びをチェックした。
Dレンジで走り出すと、まずエキゾーストからの音が違う。低音が周囲に響く。車速が落ちはじめてからのシフトダウン。グリッピングを激しくくり返しながら小気味よく走行する。ハンドリングは直進、コーナリング時ともに、ハンドルは重く、切り込んだ後の戻しも強めだ。「GO KART」モードでの0→100km/h加速は7秒台と速い。
新型「カントリーマン」は、先代「クロスオーバー」からの正常進化形のプレミアムコンパクトSUVとして登場した。ボディサイズは大型化したが、運転のしやすさや操作系の使いやすさは、先代からの良さを受け継いでいる。そして購入だが、今後のミニは、ディーラーだけでなく365日24時間利用可能なMINIオンラインストアから注文ができるようになったのだ。
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https://www.mini.jp/ja_JP/home/range/new-mini-countryman.html
文/石川真禧照 撮影/萩原文博