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PCライターが解説!デルの「New XPS 13」と「New Inspiron 14 Plus」、Copilot+ PCを買うならどっち?

2024.11.02

Microsoftが今年6月に「Copilot+ PC」を発売して以来、各社が相次いで新商品をリリース。今回は6社9モデルをPCライターがチェックした。3人の意見をもとに最適な一台を見つけてほしい。

【他機種の紹介はコチラ】

Microsoft『Surface Pro(第11世代)』、Microsoft『Surface Laptop(第7世代)13.8インチ』、Microsoft『Surface Laptop(第7世代)15インチ』

ASUS「Vivobook S 15 S5507QA」、Acer『Swift 14 AI』

HP『HP OmniBook X 14 AI PC』、Lenovo『Lenovo Yoga Slim 7x Gen 9』

OSや画面など選択肢が豊富、予算に応じて選べる一台

平澤 DELLは「XPS」と「Inspiron」の2ブランドでCopilot+ PCを展開。両モデルともプロセッサー(Snapdragon X PlusとElite)やOS(Windows 11 HomeとPro)など幅広い選択が用意されています。

ジャイアン 特に13インチのXPSは、有機ELと2種類の液晶があり、予算や用途からチョイスできます。

後藤 XPSは、1.1kg台と軽量で携帯性に優れ、見た目もオシャレですが、キーボードにファンクションキーがないなどクセが強い部分も。

ジャイアン 私はすべて気に入っています。慣れですよ(笑)。

平澤 「Inspiron」は、タッチ対応のディスプレイで20万を切る価格で、コスパを重視する人にもおすすめ。

ディスプレイは3種から選択可能

DELL『New XPS 13』

DELL『New XPS 13』削り出しアルミニウムの質感が高く、底面も冷却口がないスッキリとしたデザイン。ディスプレイは有機ELと液晶から選択でき、非光沢・非タッチ対応も用意されている。カラーはプラチナとグラファイト。

DELL『New XPS 13』

DELL『New XPS 13』タッチパッドはパームレストとの境目がないデザイン。振動でクリック感をフィードバック。

DELL『New XPS 13』〈ジャイアン鈴木さんイチオシ〉
「キーは慣れるまでタイプミスが起きるかもしれませんが、十分実用的。タッチパッドは物理ボタンがないため、壊れにくいなどメリットもあります」

DELL『New XPS 13』ファンクションキーは、物理キーではなく、光るタッチキー。「近未来的なデザインが物欲を刺激します」

キーボード・タッチパッドの使いやすさ

DELL『New XPS 13』キーピッチは確保されているがキー同士の隙間が狭められている。シームレスなタッチパッドのサイズは64×112mm。

携帯性(※)

DELL『New XPS 13』有機ELモデルは1.17kg、厚さ14.8mm。今回紹介する通常のノートPCでは最もコンパクト&軽量だ。(液晶モデルの場合はページ下に記載)

インターフェース

DELL『New XPS 13』USB端子は左右にType-C(USB 4)を1つずつ。オーディオジャックも搭載しないシンプルな仕様だ。モバイル専用機と割り切るべき。

タッチ対応で20万円以下の高コスパ

DELL『New Inspiron 14 Plus』

DELL『New Inspiron 14 Plus』ディスプレイは非光沢でタッチ対応、プロセッサーやOSも選択可能で、ビジネスユーザーに適したモデル。カラーはアイスブルー。ディスプレイがタッチ非対応でより安価な『New Inspiron 14』も9月下旬に発売予定。

DELL『New Inspiron 14 Plus』

キーボード・タッチパッドの使いやすさ

DELL『New Inspiron 14 Plus』キーのサイズやストロークは十分だが、右側のEnterキーまわりが若干窮屈になっている。タッチパッドは80×115mmと一般的なサイズ。

携帯性

DELL『New Inspiron 14 Plus』最薄部14.69mm〜最大16.9mmと厚みもそこそこあり、携帯性に特化したモデルではないが、オフィス内の移動などであれば問題ない。

インターフェース

DELL『New Inspiron 14 Plus』左側面に2基のUSB Type-C(USB 4)とmicroSDカードスロットを、右側面にUSB Type-A(USB3.2)とオーディオジャックを配置。

※液晶モデルの場合、厚さ15.3mm、重量1.19kg。
※パッドサイズは編集部による実測値です。

【結論】
ビジネスPCは新時代に突入!それでも打鍵性と携帯性が鍵を握る

AI PCに搭載されているプロセッサーCopilot+ PCが要求する40TOPSを超えるプロセッサーとしては、「Ryzen AI 300」シリーズ(最大50TOPS)、インテル「Lunar Lake」(48TOPS)が加わり、より多彩なAI PC製品のラインナップが期待される。

進化するAI PC、今後は軽量モデルなど多様化も進む

──全モデルをチェックしてきましたが、おすすめは?

後藤 毎日持ち運ぶなら、『New XPS13』や『Lenovo Yoga Slim 7x Gen9』といった1.2kg前後のモデルですね。本当は、1kgを切るような軽量モデルがほしいところですが。

ジャイアン これは僕の推測ですが、バッテリー駆動時間の長さを重視して、大容量バッテリーを積んだ影響ではないでしょうか。軽量モデルも今後出てくると思います。ペン入力、タブレット利用が多いなら『Surface Pro』も有力な候補です。

後藤 『Surface』シリーズやDELLの2機種は、メモリやストレージの選択の幅が広いのがいいですよね。

平澤 携帯性を最優先にしないなら、テンキーやHDMI端子を備えたASUS『Vivobook S 15 S5507QA』もハマる人にはハマるでしょう。基本性能に大きな違いはないので、重量やインターフェース、入力性を重視して選びたいです。この秋からAMDの「Ryzen」シリーズやインテルの「Lunar Lake(Core Ultraプロセッサー)」搭載AI PC・Copilot+ PCが続々発売されるはずです。

後藤 より多彩な製品が期待できますね。今後のビジネスPCのスタンダードはCopilot+ PCが担うことは間違いありません。

結論

「Ryzen」の新プロセッサー搭載PCも登場

HP『OmniBook Ultra 14 AI PC』

HP『OmniBook Ultra 14 AI PC』AMD「Ryzen AI 300」採用。14インチのタッチディスプレイ、AI対応カメラを搭載。9月以降出荷予定。29万9200円〜。

ASUS『Vivobook S 14 M5406WA』

ASUS『Vivobook S 14 M5406WA』AMD「Ryzen AI 9 」シリーズ(50TOPS)を搭載。ディスプレイは14インチの有機EL。価格は16万9800円から。

取材・文/小口 覚 撮影/中村文隆、富貴塚悠太

※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2024年8月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。

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