国産ミニバンラゲッジスペースの広さ比較
ミニバンと言えば、広大な室内空間、3列シートによる多人数乗車、後席の乗り降りのしやすさ、車中泊にも対応するシートアレンジ性などばかりが注目されているが、ミニバンで家族や仲間とドライブ旅行に出掛けるとすれば、荷物の積載力も見逃せないポイントになる。とくに荷物が大きく、多くなりがちなアウトドアに乗っていくとしたら、荷物の収納力の高さは絶対条件となるはずだ。
そこで、今回は国産ミニバンのラゲッジルームにフォーカスし、筆者の実測寸法を交えて、各車を比較してみたい。なお、奥行きについては、もっとも狭い3列目席後端スライド時(スライド機構がある場合)と、3列目席前端時、または3列目席格納時を併記した。さらに重い荷物の出し入れ性にかかわるラゲッジルームのフロア地上高も重要となる。
実際の荷物の積載においては、まず奥行きがモノを言い、ベビーカーやペットカートを効率よく横積みする場合は、幅方向のゆとり(1000mm以上)も使い勝手を左右する。床下収納の有無もまた、使い勝手に影響するはずである。また、クルマに防災用品や転がりやすいものを積んでおく際には、隠し収納にもなる床下格納は欠かせない、とも言える。