直進安定性の強さが印象的
オートモードでの走りは直線、コーナーともにやや重めの操舵力で、直進安定性の強さが印象的。コーナーではきりこみ時の抵抗は強めで、ハンドルの戻しも強い。車速を高めてのコーナリングでは前輪のモーターと後輪左右のモーターが、それぞれに制御されて動いているのだが、それは車両の安定感というところで体感できているのだろう。明確にこの動き、というところまではわからなかった。
乗り心地はオート、ダイナミックモードでは低中速域での路面からの細かいゴツゴツは伝わってきた。高速になるほどにフラット感は増していった。タイヤはハンコックの「VENTUS S1エボ」285/35R22サイズを装着していた。クーペスタイルの後席の着座位置は高くない。これで頭上のスペースを稼いでいる。足元はフラットで左右座席のサイドスルーも可能。足元のスペースも十分だ。ドアウインドウは全開にしても下から1/3ほどガラスは残っていたが、クーペスタイルの5ドア車としては後席の居住空間は十分といえる。
ラゲージスペースも床下の空間がスペアタイヤの跡なので、容量は十分にあった。ここは充電ケーブル収納スペースとして使える。電費は3.3~3.5kWh/kmレベル。もう少し、伸ばしたいところだ。
■ 関連情報
https://www.audi.co.jp/jp/web/ja/models/q8-e-tron/audi-sq8-sportback-e-tron.html
文/石川真禧照 撮影/萩原文博