気になる乗り心地、電費を試乗してチェック!
室内のチェックが終了したところで、走りのチェックだ。基本的なメカニカルコンポーネントは「EQA250+」と同じ。こちらのほうが車両重量で80kg重い。Dレンジ、コンフォートモードでスタート。加速中の音もせず、車速が上昇する。0→100km/hの加速タイムを計測すると8秒台前半。これは「EQA250E+」とほぼ同じレベルだ。
操縦性は、直進もコーナーもやや軽めの動き。直進性はハンドルを切りこむと、抵抗が強く、直進性の強いセッティング。コーナーでも戻しは強め。これは高速走行に入ってからも変わらなかった。コンフォートモードからスポーツモード(S)に切り替える。Sモードに変えると、アクセルに対してモーター回転の上昇スピードも速い。メーター内の電流計も100%近くまで上昇する。この動きの速さがスポーツモードだ。
乗り心地は、コンフォートモードは低速からゴツゴツとした路面からの振動は伝わらず上下動もゆり戻しが発生する場面もあるが、安定している。高速でも目地の乗り越えはフラットだ。タイヤはピレリ「P-ZERO」の235/45R20を装着していた。スポーツモードでの走りに対しての動きは全体に重め。細かいゴツゴツはあり、やや硬め。スポーツモードだと説明されると納得がいくというレベルだ。
電費は3.5~5.6km/kWh。このクラスの平均値的な値だろう。200V充電では85%から100%までに約4時間という数字が表示された。ファミリーユースでEV1台持ちという条件なら「EQB」は最適な1台といえるかもしれない。
■関連情報
https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/suv/eqb/overview.html
文/石川真禧照 撮影/萩原文博