変人経営者の宗次徳二氏が一代で築いたCoCo壱番屋!
『日本一の変人経営者
CoCo壱番屋を全国チェーン店に育てた男の逆境力』
著/宗次徳二
ダイヤモンド社 1650円
カレーが人気の喫茶店からスタートしたCoCo壱番屋は、創業者の宗次徳二氏のユニークなビジネスモデルと徹底した顧客志向により、大成功を収めました。宗次氏は自らを〝変人経営者〟と呼びますが、彼のお客様に対する真心経営が会社の成功の基盤になったのです。
幼少期に苦労を重ねたことで、常に楽観的に行動できるようになった宗次氏は、「お客様第一主義」を掲げ、社内文化として「ニコニコ、キビキビ、ハキハキ」を浸透させました。ライスの量や辛さを調整したり、好きな具材のトッピングなどのメニュー開発やクレームに対してすぐに対応する真摯な姿勢が、「カレーといえばCoCo壱番屋」というブランドを確立させたのです。
ついには本場インドにも出店し、現地のファンも獲得しています。CoCo壱番屋は、単なるカレー店ではなく、お客様とのコミュニケーションを大切にし、常に進化を続けることで、多くの人々に愛される存在になったのです。
ニトリ成功の鍵は会長・似鳥昭雄の5原則にあり
『ニトリ成功の5原則』
著/似鳥昭雄
朝日新聞出版 1100円
似鳥昭雄氏は、かつてはダメな経営者でしたが、アメリカの家具業界を視察したことで人生にロマンとビジョンを見いだしました。彼は「人のため、世のために、人生をかけて貢献する」という目標を掲げ、ニトリの快進撃をスタートさせました。成功のためには、ロマン、ビジョン、意欲、執念、好奇心の5原則が重要だと考え、自己の人生を人々や社会に捧げることを決めたのです。
ビジョンは大きく、遠大であるべきだとし、執念をもって進むことが成功の鍵になります。また、ロマンとは世の中に貢献している未来のワクワクな自分をイメージすれば見つかると著者はいいます。ロマンとビジョンの実現には、「絶対にやるんだ。自分がやるんだ」という覚悟が欠かせません。結果、世界記録の36期連続で増収増益を達成できたのです。壮大な目標達成のためには方法を見直し、今まで乗っていた自転車をロケットに乗り換えなければ、実現しないという著者の言葉が響きました。
土屋哲雄氏の「しない経営」で飛躍したワークマン
『ワークマン式「しない経営」
4000億円の空白市場を切り拓いた秘密』
著/土屋哲雄
ダイヤモンド社 1760円
ワークマンの成長戦略は、「何をしないか」を決めることの大切さを示しています。それにより社員は不要なタスクを避け、より重要な仕事に専念できるようになるのです。専務取締役の土屋哲雄氏は、ノルマを設けず、社員に自発的に動いてもらう仕組みを作りました。また、無駄な会議を減らし、経営者が現場に出向かないことで、従業員のやる気と生産性を高めたのです。
顧客をアンバサダーに活用したSNSやメディア戦略により、ワークマンプラスのブランドを強化し、新たな顧客である女性を獲得し、低価格アウトドアウエア市場を創出することに成功します。ワークマンのように従業員が自主性をもって業務に取り組むことができれば、効率的な業務遂行や問題解決能力の向上が期待できます。経営者が「しない経営」を採用することで、従業員は自己実現の機会を得ると同時に、企業も従業員の能力を最大限に活用し、イノベーションを起こすことが可能になります。
〈選者〉ビジネス書評ブロガー 徳本昌大さん
広告会社でコミュニケーションデザイナーとして働いた後、経営コンサルタントとして独立。複数のベンチャー企業の社外取締役やアドバイザーとして活動中。情報経営イノベーション専門職大学特任教授。
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新たに発表されたiPhone 16に独自AI「Apple Intelligence」が搭載され、オンデバイスAI時代がついに本格化します。まさにPCやスマホは10年に一度の買い時といってもいいでしょう。そこで、今月のDIMEでは「Copilot+ PC」や「AIスマホ」といった最新AIデバイスの選び方、活用法、新機能を完全ガイド。
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