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いつも時間に追われている人におすすめ!充実した時間の使い方を学べるビジネス書3選

2024.09.30

UCLAで教鞭を執る著者の幸福度を高める時間戦略

『「人生が充実する」時間のつかい方 UCLAのMBA教授が教える〝いつも時間に追われる自分〟をやめるメソッド』『「人生が充実する」時間のつかい方
UCLAのMBA教授が教える〝いつも時間に追われる自分〟をやめるメソッド』

著/キャシー・ホームズ
訳/松丸さとみ
翔泳社 1980円

 普段から「何に自分の時間を使うか」を意識している人は少ないのではないだろうか。多くの人は、仕事、家事、育児など、とにかく多すぎる目の前のタスクに時間を追われて生きている。UCLAで幸福学の教鞭を執る著者もまた日々の忙しい生活を省みて、自問する。

「何に時間を費やすことが人生の幸福度を高めるのか?」

 これが本書の主題である。

 1日の中で自由に使える時間が2時間未満だとストレスから不幸せになる。一方、自由に使える時間が5時間以上あっても、目的意識が失われ、幸福度は低下する。そして、幸福度は時間の長さではなく、手にした時間をどのように過ごすかに左右されるという。科学的に実証された最も幸せな時間の使い方は、家族や友達など親しい人と交流すること、屋外に出て活動することの2つ。

 自分にとって本当に大切な時間は何か? 特に仕事に忙殺されている人は考えさせられる1冊である。

仕事の生産性を高める具体的テクニック

『超速』『超速』

著/ウィル・デクレール、バオ・ディンジェローム・デュモン
訳/鹿田昌美
サンマーク出版 1540円

『超速』。タイトルからスピード感が伝わってくるが、果たして本当に使えるのか。

 様々な時間効率を追求するノウハウ本がある中で、この本の特徴は、短時間で成果を上げなければならない超忙しい起業家300人以上へのインタビューをもとに、共通して使われているテクニックを詰め込んだ点にある。だからこそ実践的だ。

 著者は、超生産的になるために必要なスキルを「整理」「集中」「加速」の3つに分類する。整理は作業を適切に行なうために上手に時間を割り当てること。集中は作業に必要なだけの意識を向けること。加速は作業をできる限り迅速かつ効率的にやり遂げることだ。

 これら3つの分類ごとに具体的なテクニックが満載。「誠意を持ってNOを言う」「2分でできるならすぐにやる」「20%の努力で80%の効果があるタスクに集中する」など、どれも具体的。とにかくタスクを効率化して、時間をつくりたい人におすすめする。

Z世代を中心とした若者は、なぜタイパを重視するのか

『タイパの経済学』『タイパの経済学』

著/廣瀬 涼
幻冬舎 1056円

 三省堂『今年の新語2022』にも選ばれ、認知されつつある言葉「タイパ」。タイムパフォーマンスの略で「かけた時間に対しての効果」を意味する。特にZ世代を中心とした若者は、このタイパを重視する傾向にあるという。例えば、映画を早送りで見る、ネタバレサイトを先に確認する、音楽はサビだけを聴く。

「それって楽しいの?」と思えるが、その行動にも実は合理性があるようだ。今の時代、情報量が多くなり、ノルマ的にコンテンツを消費せざるを得ない。コンテンツはSNSを通じてコミュニケーションの話題や自らのアイデンティティーとして必要とされるからだ。

 本書は、タイパの裏にあるZ世代の心理を解き明かし、現代の消費文化を考察している。時間効率という側面だけでは捉えられない「タイパ」現象を通して、若者たちの考え方や文化に少し近づくことができる。タイパという価値観に、冷静に距離をとることができるようにもなるだろう。

坂本 海さん〈選者〉bookvinegar 坂本 海さん
ビジネス書の書評メディア「bookvinegar」編集長。大学卒業後、半導体商社、ベンチャーキャピタルを経て、2011年、ブックビネガーを設立。これまで2500冊以上のビジネス書を紹介している。

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