ビジネスパーソンが今、読むべきはコレ！仕事のやる気が出ない時に自分を見つめ直す本3選

思い切って仕事を辞める。その前に読みたい1冊

『このまま今の会社にいていいのか？と一度でも思ったら読む転職の思考法』

著／北野唯我
ダイヤモンド社　1386円

　新しい職場が思っていたのと違った時、頭をよぎるのが「転職」の2文字。思い切って辞めるか、もうちょっととどまるのか、悩んだ時に読みたいのが『転職の思考法』だ。

　あなたが他社に移って給料や待遇を上げられるかどうかは、本書で示される3つの要素「（1）技術資産」「（2）人的資産」「（3）業界の生産性」にかかっている。技術資産は、「専門性」と「経験」、人的資産はいわゆる「人脈」、そして業界の生産性は、1人当たりの粗利のことだ。

　理想的なキャリアは、少なくともこのうち2つ以上が高いというのが著者の主張で、働く人は20代は専門性、30代は経験、40代は人脈を重視すべきだという。この3つで自分の「今」を分析すれば、転職すべきか、とどまるべきかが見える。間違ってもやってはいけないのは、専門性や経験、人脈もないのに、生産性の低い他業界に移ること。反対に、専門性や経験、人脈に自信があって、転職先の生産性が高いならGOサインだ。

〈選者〉エリエス・ブック・コンサルティング 土井英司さん
書評メルマガ「ビジネスブックマラソン」編集長。Amazon.co.jpを経て、独立。世界1400万部『人生がときめく片づけの魔法』をはじめ、ベストセラーを連発する出版プロデューサー。