ベネッセコーポレーションは、2025年4月より、「進研ゼミ」にて、新たに中学生がメイン対象の「プログラミング講座 アプリ開発」、高校生がメイン対象の「プログラミング講座Web制作・AI入門」を開講すると発表した。なお、同講座は、「進研ゼミ」会員に限らず、誰でも受講が可能(※1)で、2025年3月31日までに入会の申込みをすると、支払い方法にかかわらず、初月の受講費が0円となるとのことだ。
両講座とも、理論(「情報レッスン」)と実践(「プログラミングレッスン」)のWカリキュラムで構成
■講座の特徴
学習指導要領を踏まえた、理論(「情報レッスン」)と実践(「プログラミングレッスン」)のWカリキュラムが特徴で、「情報Ⅰ」のテストや、入試対策にもつながる「情報活用能力」が身につく。
「プログラミング講座 アプリ開発」は、ソースコードを記述しない「ノーコード」のツールを使った直感的な操作で、本格的なアプリを開発することができ、企画から制作まで基礎的なデジタルスキルを鍛える。
一方、「プログラミング講座 Web制作・AI入門」は、「進研ゼミ」初のコーディングスキルが学べる講座で、Web制作のJavaScriptや、AI開発で利用されるPythonなど、自分でコードを書きながらコーディングの基礎スキルを実践的に学べる。
■開発の背景
2020年度以降、小学校・中学校では「プログラミング」、高校では「情報Ⅰ」が必修化され、さらに2025年度からは大学入学共通テストに「情報I」が出題されるなど、デジタル技術の知識・スキルのニーズは急増している。また、「進研ゼミ」の「プログラミング講座」受講者を調査したところ、未受講者と比較して、特に受講期間が長いほど4教科総合成績の伸び幅がより拡大するという結果も出ているという(※2)。
ベネッセでは、2018年度より小学生向けの「プログラミング」教材を提供しているが、「プログラミング」学習は、「情報活用能力」と「論理的思考力」とを育み、各教科の学びをより確実にするものとして、小学生だけでなく、中学生・高校生にもより一層必要になると考え、今回、新たに中学生・高校生をメイン対象とした2講座を開講することにしたとのことだ。
■各講座の概要
両講座とも、理論(「情報レッスン」)と実践(「プログラミングレッスン」)のWカリキュラムで構成する。
・「プログラミング講座 アプリ開発」
対象:中学生メイン(小学生・高校生の受講も可能)
URL:https://www.benesse.co.jp/zemi/program/appli/
カリキュラム:
(1)「情報レッスン」:高校で学ぶ「情報Ⅰ」の内容を習得しながら、アプリ開発のベースになる考え方も身につける。
(2)「プログラミングレッスン」:1回約10分で、動画を見ながら専用のノーコードツールを使ってアプリを開発。動画はストーリー性があり、ゲーム感覚で楽しく学べる。また、質問や制作物へのレビューなど、プロのエンジニアが学習をサポートする。なお、同講座はプログラミングやデザインのオンラインスクール「デイトラ」を運営するデイトラとの共同開発となる。
・「プログラミング講座 Web制作・AI入門」
対象:高校生メイン(小中学生の先取り受講も可能)
URL:https://www.benesse.co.jp/zemi/program/webai/
カリキュラム:
(1)「情報レッスン」:定期テストや入試で問われる「情報Ⅰ」の実践的な問題演習に取り組む。情報Ⅱにつながる探究的な学習にも取り組める。
(2)「プログラミングレッスン」:実際にコードを書きながら、「Web制作」ではHTML・CSSのしくみとプログラミング言語のJavaScriptを、「AI開発」では、AI開発で使用されるプログラミング言語のPythonを学習。1回約15分のレッスンは、Pythonのインストールなど学習者個々の環境構築不要で、すぐに学習がスタートできる専用画面になっている。また、動画をみながらコーディングし、自分が書いたコードはAIによるチェックとアドバイスで修正しながら学習できる。なお、同講座はITエンジニア向け転職・就職・学習プラットフォーム「paiza(パイザ)」を運営するpaizaとの共同開発となる。paizaとベネッセホールディングスは、2022年8月より資本提携を通じて、両社の既存サービスの価値向上を目指しており、今回の共同開発はその一環でもあるとのことだ。
■受講形態 ※2講座共通
対象:進研ゼミの受講有無、学年、年齢関係なくどなたでもご受講可能
受講期間:2年間
受講費:1年分一括払い4,980円/月、6か月分一括払い5,640円/月、毎月払い5,980円/月
初月無料キャンペーン実施中:2025年3月31日までに入会の申し込みをすると、支払い方法にかかわらず、初月の受講費が0円となる
申込方法:講座の各URLより申し込む
※1:学校の授業に合わせて総合的に学べる「進研ゼミ」に対して、オプション教材は子ども興味や目標に合わせて選んで学べる教材となり、オプション教材のみの受講も可能。
※2:【調査名】進研ゼミ小学講座「プログラミング講座」の教科成績への影響・相関【調査概要】小3から小5にかけて、継続して体系的にプログラミングを学ぶ生徒と学んでいない生徒では、国算理社の教科成績にどのような影響があるのかを検証【調査期間】2021年4月~2024年3月【対象】調査期間に小3から小5の3年間、進研ゼミ小学講座を連続して受講した生徒28,597人(プログラミング受講者と非受講者を比較)【方法】進研ゼミ小学講座実力診断テスト(3月)の点数・平均偏差値(国算理社/国語/算数/理科/社会)において、検証対象と比較対象の差の推移を検証
関連情報
https://www.benesse.co.jp/
構成/立原尚子