バッテリーステーションの魅力についてアイリスオーヤマの担当者に直撃
ここからは、アイリスオーヤマのご担当者様に伺ったバッテリーステーションの魅力や小型ポタ電のメリットを紹介する。
――「バッテリーステーション」開発の背景を教えてください。
持ち運び可能な蓄電池としてキャンプや車中泊などで使用できるポータブル電源は、一般的なモバイルバッテリーよりも容量が大きく長時間使用できるので、スマートフォンやタブレットの充電はもちろんヒーターや扇風機など電化製品にも使うことができます。防災備蓄としても注目を集めていますが、一方で、価格やサイズ(高価・大きい)、重量(少し持ち出すには重たい)、汎用性(防災・キャンプや車中泊以外のシーンでは気軽に使いにくい)といった観点で、一人暮らしや少人数世帯には不向きでもあり、コンパクトサイズの商品を求める声が寄せられていました。
そこで当社は、モバイルバッテリーとポータブル電源の間をとり、モバイルバッテリーでは不十分でポータブル電源では過剰だった使用シーンにおいて使い勝手を向上させた「気軽に持ち出せる最低限の電源」となる商品開発を行いました。
――製品化にあたり特にこだわった点や、他社製品と差別化を図った点を教えてください。
最大出力が100Wのため様々な機器に給電できる点、端子が6つ(Type-A×3,Type-C×3)と比較的多いためより多くの機器を同時に充電できる点、インテリアに馴染むデザインで日常生活でも使いやすい点は、当社がこだわったポイントです。
モバイルバッテリーは出力が足りずPCの充電や家電の連続使用はできないことがほとんどですが、バッテリーステーションであればPCの充電も、USB給電の電気毛布やサーキュレーターなどの家電の連続使用もできます。また、より多くの機器を同時に充電することが可能です。
片手で用意に持ち運べる約1.36kgでマグボトル程度のサイズであるほか、デザインもインテリアに馴染むため日常生活シーンでも使いやすいです。
<ご参考>
スマートフォン(3,000mAh)、ノートPC(70Wh)、モバイルプロジェクター(10,000mAh)で、それぞれ約13回、約2回、約4回充電、USB給電の電気毛布(10W)、USB給電のサーキュレーター(12W)はそれぞれ約83時間、約15時間、連続して使用できます。
(※アイリスオーヤマ調べによる目安です。すべての機器の動作を保証するものではありません。あくまでも機器の一例であり、お使いの実際の機器や使用状況、使用環境などにより、充電可能回数・使用時間は異なる場合があります。)
――コアキャンパーなどではない一般的な家庭でバッテリーステーションのような小型のポタ電を取り入れるメリットは何だと思いますか?また、バッテリーステーションのおすすめ活用シーンがあれば教えてください。
特に大きなメリットは「最低限の電源備蓄」になる点と「使用シーンの幅が広がる」点だと考えております。小型の大容量バッテリーであれば、電源備蓄をより多くの方が手軽に行えるのではないかと思います。
単身世帯や少人数世帯の方が大型のポータブル電源を備えるのはハードルが高い場合も多いですが、万が一の停電や避難生活の際に、最低限、情報源となるスマートフォンなどの充電と、暑さや寒さ対策など体温調節ができる家電製品の連続使用が数日分できる容量の電源を確保できていると安心に繋がります。
また、バッテリーステーションは比較的持ち出しやすいマグボトルサイズである分、日頃からデスク周りや身の回りに置いて使用したり、外出先の電源がない場所での些細なPC作業時に使用したり、キャンプや災害時以外にもピクニックやバーベキュー、釣りなどの長時間・複数人での日帰りレジャーへ持ちだしたりと、様々なシーンで活用できます。
日常にも馴染むため、日頃から本体を充電しながら使用していれば、いざとなった際に充電切れを心配せずに気軽に持ち出すことができ、フェーズフリーなアイテムとも言えます。
小型ポタ電を日常に取り入れよう
アウトドアシーンから災害時まで使える小型ポタ電を紹介した。
無くても日常生活には困らないが、あると少しだけQOLが上がる、そんなアイテムが小型ポタ電だろう。非常時の備えに最低限スマホの充電ができるというのも心強い。今回紹介した「バッテリーステーション」のようにコンパクトでおしゃれなタイプなら、ワーケーションに連れていってもスマートだ。
ポタ電は大きいほど良いというわけでもなく、用途によっては小さいもので十分なケースもあるので、この機会にぜひ小型ポタ電の導入を検討してみてはいかがだろうか。
取材協力・画像提供/アイリスオーヤマ株式会社
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取材・文/黒岩ヨシコ
編集/inox.