キャンプや車中泊などに使われるポタ電。
防災意識の高まりもあり、一昔前に比べるとユーザーも増えたが、それでも大型なものはかさばるし高価でなかなか手を出しにくいのが現実だ。興味はあれど二の足を踏んでいる人もいるだろう。
そんな人におすすめなのが、容量こそ少なめだが1つあると便利な「小型ポタ電」だ。
本記事では、注目度上昇中の小型ポタ電の使い方や活用シーンをまとめて紹介している。今夏アイリスオーヤマから発売され話題を呼んでいる新商品について、ご担当者様に伺ったお話もあるので参考にしてほしい。
アウトドアや災害時の備えにもおすすめな小型ポタ電
ポタ電はポータブル電源の略で、内蔵されたバッテリーに電気を蓄電し、持ち運ぶことができる機器。低容量のものから3000Wh以上の大容量タイプまであり、備え付けのAC・DC・USBポートなどによって家電やモバイル機器に給電することができる。
商品によって規格は異なるが、蓄電・出力の電気量の多さがモバイルバッテリーとの大きな違いだろう。なかには炊飯器や冷蔵庫など出力の大きい家電を動かせるタイプや、ソーラーパネル搭載で太陽光充電ができるタイプなどもある。
いつでもどこでも電気機器が使用できるという大変便利なグッズに思えるが、実はデメリットがないわけではない。当然だが容量の大きなものほど大型で重くなり、携行性が下がるのだ。年に数回しか使わないような場合、収納しておくスペースも問題になる。多機能で大容量になるとその分価格も高くなり、約2000Whのもので大体10万円~20万円を超える予算が必要だ。
頻繁にキャンプや車中泊をする家庭であればよいが、そうでない場合、保管スペースや予算を考えると気軽に取り入れられるとはなかなか言いづらい。
そこで近年注目を集めているのが、モバイルバッテリーより容量があり、大型ポタ電より気軽に扱える「小型ポタ電」だ。大体1万5千円~5万円も出せば手に入るものが多く、携行性も高い。
スマホやノートPCの充電はもちろん、USB-Cポート対応であればモバイル式のプロジェクターやスピーカー、扇風機、電気毛布などを使用することもできる。出力の大きなAC家電を動かすことはできないが、ちょっとしたアウトドアやデイキャンプ、庭先でのレジャーであれば十分な性能だろう。
また、小型で場所を取らないため、いざというときの防災アイテムとしてもおすすめできる。災害による停電時、スマホの充電切れによって情報収集や連絡手段がとだえてしまうことに備え、取り入れる人も増えているという。
おしゃれでコンパクト!アイリスオーヤマから新登場した「バッテリーステーション」とは?
「バッテリーステーション」は、2024年7月にアイリスオーヤマよりリリースされたコンパクトタイプの電源だ。
キャッチフレーズは、 “モバイルバッテリーよりも大容量でポータブル電源よりも気軽に持ち出せるLEDライト付き電源” 。そのフレーズ通り、サイズは約7.7×8.2×15.5cm、重さは約1.36kgと小さくて軽いながらも、60000mAh/222Whのバッテリー容量を備えている。お手持ちの機器にもよるが、4人家族で大体3日間分のスマホ充電ができる計算だという。
一般的なポタ電というとメカニカルでゴツいイメージがあるが(それはそれでかっこいいのだが)、本品はレザー風のハンドルがおしゃれで見た目にもスマート。日常シーンでも使いやすい工夫が随所に施されている。
USB Type-AとUSB Type-Cポートがそれぞれ3つずつ、合計6つ搭載されており、最大で6デバイスに同時給電ができる点も優秀だ。防塵防水性能IP54等級相当(※)なので、屋外や川岸でも気兼ねなく使うことができる。
※等級は試験条件下で確認されたものであり、全ての使用状況下での無破損・無故障を保証するものではありません。
※付属品は防水・防塵性能を有していません。
【バッテリーステーションの基本スペック】
サイズ:幅約77×奥行約82.5×高さ約155.8mm
重さ:約1.36kg
内蔵電池:リチウムイオン電池
バッテリー容量:60000mAh/222Wh
定格電圧・定格容量:定格電圧5V/定格容量36000mAh
※スペックや使用上の注意点についての詳細はアイリスオーヤマ公式通販サイト アイリスプラザを参照してください。
【アイリスオーヤマ】
1971年設立。家電・インテリア・食品・ガーデニング用品・ペット用品など、ライフスタイルに関する多様なアイテムの企画・製造・販売を行う。消費者のニーズを掴むアイデアグッズやコストパフォーマンスの高い生活家電などが幅広い層から人気。