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8割の人が知らない「しみ」や「たるみ」と骨密度の関係

2024.09.21

健康診断・定期検診などで、身体の中の臓器や歯の健康をチェックしている人は多いことだろう。では「骨」の健康に気を配っている人はどれくらいいるのだろうか?

雪印メグミルクはこのほど、20代から80代までの男女1,000人を対象に「骨の健康」に関する意識調査を実施し、その結果を専門家のコメント共に公開した。

1.健康のために気を配れていない部位の第一位は「骨」

「定期的に検査・検診している体の部位はありますか」という問いに対して、「歯・目・骨・耳・臓器(胃腸/肝臓)」の項目の中で「骨」の検査・検診率が最下位となった。また、約8割が骨の検査・検診を受けていないと回答(79%)、半年に1回以上検査・検診を受けている人はわずか9%となった。

■女子栄養大学 栄養学部教授 上西一弘氏 コメント

骨は、見えないために健康を意識する優先順位が下がってしまいがちですが、平均寿命が延びる中で骨量を保つことの重要性は増しています。特に、20代で骨量の最大値が決まるため、この時期にどれだけ骨量を増やせるかが重要なポイントです。そして、40代からは骨量が徐々に低下していくため、日々の生活の中でどのようにして骨量をキープするかが鍵となります。

まずは自分の骨量を把握するために、骨密度測定を推奨します。保健センターや地域の健康イベントで測ることができるので、積極的に活用しましょう。

2.約7割が「骨が新陳代謝している(骨代謝)」ことを知らない

「新陳代謝していると思う体の部位」について聞くと、骨が代謝していると答えた人は30%であり、7割の人が骨代謝を知らないことがわかった。

■女子栄養大学 栄養学部教授 上西一弘氏 コメント

骨の新陳代謝は「骨代謝」と呼ばれ、約3年の周期で生まれ変わり、古くなった骨を若返らせる働きがあります。丈夫な骨も時間が経つと弾力を失って脆くなるため、骨代謝によって新しい骨に置き換わることで、しなやかで強い状態を維持しています。

しかし、骨代謝のバランスが崩れると、骨密度が低下し、骨粗しょう症の原因となります。このため、骨代謝の正常な維持は、骨の健康を保つ上で非常に重要です。

■ゆりクリニック 院長 矢吹有里氏 コメント

「骨代謝」の際に「オステオカルシン」という骨ホルモンが分泌されます。この「オステオカルシン」は、コラーゲンなどとともに骨の構造を支える支柱としての役割を果たしますが、一部は血液に放出されて全身の臓器に影響を与えます。

近年、この「オステオカルシン」についての研究は進んでおり、糖代謝の調節をはじめ、認知・記憶機能の改善や、筋力の向上、生殖能力を高めるなどさまざまな分野で効果があると言われており、「若返りホルモン」と呼ばれ注目されています。

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