大都市居住者の7割が「通勤、通学、外出の移動時にスマホをいじっている」

どこへ出かけるにも、肌身離さスマホを持ち歩いているという人は多いはず。では、外出時の移動中に、スマホをいじっている人はどれくらいいるのだろうか？

NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所はこのほど、通勤・通学・外出の移動時のスマホ利用に関する実態調査を実施し、全国の15～79歳男女5719名から有効回答を得た。

1. 若年層ほど通勤・通学・外出時にスマホを利用

通勤・通学・外出の移動時にスマートフォンを利用しているかどうかについて調査した。

全体では6割の人が通勤・通学・外出の移動時にスマホを利用していたことがわかった。

男性は全体で6割超え、女性は全体で6割弱が通勤・通学・外出の移動時にスマホを利用しており、男性のほうが通勤・通学・外出の移動時にスマホを利用する人が若干多かった。

若年層ほど「通勤・通学・外出の移動時にスマホを利用」しており、10代男性、20代男性、20代女性で約8割～9割が「スマホを利用」していた。 シニア層では60代男性の5割、60代女性および70代の男女は4割が「通勤・通学・外出の移動時にスマホを利用」していると回答していた。

図1. 性年代別 「通勤・通学・外出の移動時にスマホを利用」
[調査対象：全国・15～79歳・男性n=5719]

2. 大都市居住者の約7割が「通勤・通学・外出の移動時にスマホ利用」

都市規模別に「通勤・通学・外出の移動時にスマホを利用」しているかどうかを調査した。特別区・政令指定都市、いわゆる大都市に居住している人の約7割が「通勤・通学・外出の移動時にスマホを利用」していた。

一方で、人口10万人未満の市町村に居住している人で「通勤・通学・外出の移動時にスマホを利用」している人は5割強となった。

図2. 都市規模別 「通勤・通学・外出の移動時にスマホを利用」
[調査対象：全国・15～79歳・男性n=5719]

3. 通勤・通学・外出の移動時にスマホでしていること「LINE・メール・メッセージ」5割超え

続けて、通勤・通学・外出の移動時にスマホを利用している人が、何をしているかを調査した。「LINE・メール・メッセージ」が5割を超え、次いで「ニュース、天気予報」が約半数、「SNS」が約3割という結果になった。

図3. 通勤・通学・外出の移動時にスマホを利用している人が何をしているか
[調査対象：全国・15～79歳男女・n=3421（通勤・通学・外出の移動時にスマホを利用している人）]

4. 若年層の多くが通勤・通学・外出の移動時にスマホで「SNS」 10代女性で約7割、20代女性で約6割

通勤・通学・外出の移動時にスマホを利用している人のうち「LINE・メール・メッセージ」と「SNS」をしている人を性年代別に調査した。

通勤・通学・外出の移動時に「LINE・メール・メッセージ」をしているのは、女性が全体で約6割、男性が全体で約5割となった。世代で大きな差は見られず、どの世代でも通勤・通学・外出の移動時に「LINE・メール・メッセージ」をしている人はいた。

通勤・通学・外出の移動時に「SNS」をしているのは、若年層が多かった。10代女性で約7割、20代女性で約6割、30代女性で約5割、40代女性で約4割が通勤・通学・外出の移動時に「SNS」をしていた。10～30代男性も約4割が通勤・通学・外出の移動時に「SNS」をしていた。

図4. 通勤・通学・外出の移動時にスマホ利用で「LINE・メール・メッセージ」
[調査対象：全国・15～79歳男女・n=3421（通勤・通学・外出時にスマホを利用している人）]　

図5. 通勤・通学・外出の移動時にスマホ利用で「SNS」
[調査対象：全国・15～79歳男女・n=3421（通勤・通学・外出時にスマホを利用している人）]　

＜調査概要 ―「2024年スマホ利用者動向調査」―＞
調査方法：Web
調査対象：全国・15～79歳男女
有効回答数：5719
サンプリング：QUOTA SAMPLING、性別・年齢（5歳刻み）・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付
調査時期：2024年2月

出典：NTTドコモ モバイル社会研究所

構成／こじへい