■連載/阿部純子のトレンド探検隊
日本のユーザー独自の悩みやこだわりを追求して開発した全自動洗濯機の最上位モデル
10月中旬より順次発売される、ハイアール全自動洗濯機の最上位モデル「XD シリーズ」。ファミリー層から需要の高い「10kg (JW-XD100A)」、「9kg (JW-XD90A)」、「8kg (JW-XD80A)」の3 サイズの新製品が発表された。
近年の日本市場では、液体洗剤・柔軟剤の自動投入、清潔機能、まとめ洗いへのニーズが顕著に見られることから、日本のユーザーが欲しい機能を備えた製品として開発したのがXD シリーズだ。
「通常は我々のグローバルのプラットフォームを活用しますが、洗濯については日本独自のお悩みや、清潔性のこだわりが強い点がありますので、そこに注目して一から日本向けに作った製品が今回のXDシリーズとなります」(ハイアール ジャパン セールス株式会社 商品企画部 坂根寛泰氏)
〇高濃度スパイラル洗浄EX
高い洗浄力とダメージ軽減を両立したのが「高濃度スパイラル洗浄EX」。洗剤と水を混ぜ合わせながら投入し、洗剤液の濃度が高い低水位の状態から攪拌を開始することで、高濃度の洗剤液を衣類の繊維の奥まで浸透させ、短時間でも繊維の奥の汚れまで落としやすくする。
攪拌しながら給水を続け、徐々に洗剤液の濃度を下げていき、標準の水位の1段階低い水位まで水が溜まったら一旦給水を止めて洗剤液は標準よりもやや濃い状態に保ちながら、高濃度で2分間洗い、皮脂汚れや油汚れを衣類から浮かせる。
最後に、標準の水位まで水を溜め、3D ウィングパルセーターが作り出すらせん状の水流で強力に洗うことで、浮いた汚れを引き剥がして洗い上げる。この3ステップで頑固な皮脂汚れもしっかり洗うことができる。
〇液体洗剤・柔軟剤自動投入機能
衣類の量に合わせて自動的に洗剤・柔軟剤を投入する機能を搭載。投入量は洗濯ごとに多め・少なめなどを選ぶことも可能。560mlの詰め替え用パウチが1本丸々入る大容量のタンクを搭載。
自動投入の機種はタンクを取り外せない機種も多く、お手入れに苦労しているというユーザーの声が多くあったことから、液体洗剤と柔軟剤のタンクをそれぞれ取り外しできる形に設計。タンクを丸洗いすることができるので清潔さが保てる。
〇「スクラブ自動槽洗浄(JW-XD100Aのみ)」と「除菌コース」
洗濯槽を自動でお手入れしてくれる機能が10kgモデルのみに搭載の「スクラブ自動槽洗浄」。ゴム製のスクラビングボールが洗濯槽の外側に付着した洗剤カス・汚れをこすり落として洗濯槽を清潔に保つ。
排水の工程で汚れは水とともに排出され、スクラビングボールも元の場所に戻り、排水後にスクラビングボールは格納ボックスに収納される。スクラビニングボールは洗濯機の寿命の7年を超える耐久性があり、交換は不要。
9kg、8kgモデルには、2分間槽洗浄を含む3種類の「槽洗浄コース」、「除菌コース」を搭載。「除菌コース」を使用すれば除菌キャップの成分が水に溶け衣類を除菌し、部屋干しで発生する衣類の嫌な臭いも軽減できる。
そのほかにも、洗濯の時間を選ばない低騒音・低振動に優れた「DDインバーターモーター」を採用、軽い汚れを10~15分でさっと洗える「お急ぎコース」や、脱水後に衣類のからみをほぐして取り出しやすくする「ほぐし仕上げ」、アイロンがけの手間を楽にさせる「しわケア脱水」といった、忙しい毎日の中で洗濯の手間を軽減する機能が搭載されている。
オープン価格だが想定価格は、10kgモデルは10万円前後、9kgモデルは9万円前後、8kgモデルは8万円前後。