「株や投資は若いうちに始めたほうがいい」という意見もある。では株歴10年以上のシニア投資家は、どれくらいの株資産を構築しているのだろうか?
オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」はこのほど、全国60代~70代の男女800人(男性400人、女性400人)を対象に「シニア世代における株式投資の実態調査」を行い、その結果を発表した。
シニア世代は株経験10年以上が6割超
60代以上の個人投資家に株式投資の経験年数を尋ねたところ、最も多かったのは「20~30年未満」の28.6%だった。続いて「10~20年未満」が25.5%、「5~10年未満」が17.0%となった。10年以上と回答した人は合計で6割を超えており、さらに、3人に1人は20年以上の経験があることがわかった。
男女別にみると、男性で10年以上と回答した人は68.0%で、より早くから株式投資に取り組でいる実態が見えてくる。それに対して女性は57.3%で、その差は10ポイント以上になった。
株歴10年以上の5人に1人が資産3000万円以上
60代以上の個人投資家は、株式投資によってどれくらいの資産を築いているのだろうか。
投資信託やETFも含めた株式投資の資産額について質問したところ、「100万円以上~300万円未満」と回答した人が最も多く、20.3%となった。次に多かったのは、「1000万円以上~3000万円未満」の17.8%、その次が「300万円以上~500万円未満」の15.5%となった。1000万円以上の人は合計で32.9%となった。
資産額について、経験年数が「10年以上」の人と「10年未満」の人を比べていく。すると、「10年以上」の人では、資産1000万円以上の人が41.9%だったのに対し、「10年未満」の人では17.7%に留まり、その差は2倍を超えている。そして、「10年以上」の5人に1人は、3000万円以上の資産形成に成功している。
さらに、資産額が1000万円以上と回答した人の経験年数を見てみると、経験年数が長くなるほど、資産額も順当に増加していることがわかる。
<調査概要>
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国60代~70代の男女
調査人数:800人(男性400人、女性400人)
調査日 :2024年8月20日
出典元:株の学校ドットコム
構成/こじへい