地震などの自然災害の多い日本で暮らす以上、万が一の備えは大切だ。では、大規模災害発生に備えて、どのような防災グッズを用意すべきと考えている人が多いのだろうか。また、防災グッズに掛けている一人当たりの金額とは?
スカパーJSATはこのほど、全国の15歳~69歳の男女1,000名を対象に「防災に関する調査」をインターネットで実施した。ここでは「防災に関する意識」に関する調査結果を抜粋し、紹介する。
自宅で緊急地震速報が鳴った際、最初にどのような行動を取る? 1位「机・テーブルの下に避難」
気象庁では、地震の発生直後に各地での強い揺れの到達時刻や震度などを予想し“緊急地震速報”を発表している。緊急地震速報の発表から実際に強い揺れが到達するまでの時間は数秒から数十秒程度だが、この間にどのような行動を取っている人が多いのだろうか。
全回答者(1,000名)に、自宅で緊急地震速報が鳴った際、最初にどのような行動を取るか聞いたところ、「机・テーブルの下に避難する」(16.4%)が最も高くなり、次いで、「スマホで情報を確認する」(16.1%)、「家族に声を掛ける」(14.2%)、「テレビで情報を確認する」(11.6%)、「ドアや窓を開ける」(9.0%)となった。
屋内で緊急地震速報を見聞きしたときは、何よりも身の安全を確保するために、頭を保護し、机やテーブルの下など安全な場所に避難することが大切だ。あわてて外に飛び出したり、無理に火を消しに行ったりするのは危険だ。
年代別にみると、10代では「机・テーブルの下に避難する」(38.0%)が、全体と比べて10ポイント以上高くなった。防災訓練や避難訓練など防災に関する学校での取り組みが、いざというときに避難行動を取れるような対応力の向上につながっているのではないだろうか。
また、10代から40代では「スマホで情報を確認する」(10代16.3%、20代15.7%、30代18.5%、40代19.0%)がTOP2に挙がった一方、50代以上では「テレビで情報を確認する」(50代17.5%、60代18.1%)が1位となっており、上の年代とそれ以外で情報の取り方に異なる傾向がみられたほか、「特になし」が最も高くなったのは20代(20.5%)、最も低くなったのは60代(8.4%)と、年代により防災に対する意識に差があることをうかがえる結果となった。
“災害に遭わないための対策”の自己評価(平均)は100点満点中51点
全回答者(1,000名)に、自身の【災害に遭わないための対策(危険な場所には近づかない、気象情報・避難情報に気を配る、早めに避難をするなど)】と【被災後の生活に対する備え(食料・飲料・生活必需品などの備蓄など)】に点数をつけるとしたら何点(満点は100点)になると思うか、防災の自己評価を聞いた。
【災害に遭わないための対策】の評価をみると、平均点は全体では51.0点となった。居住エリア別では九州・沖縄(52.9点)が最も高くなり、中国・四国(47.4点)が最も低くなった。前回の調査結果と比較すると、九州・沖縄では前回調査48.0点→今回調査52.9点と、4.9点上昇した。
また、【被災後の生活に対する備え】の評価をみると、平均点は全体では42.2点となった。居住エリア別では近畿(43.5点)が最も高く、東海と中国・四国(いずれも39.8点)が最も低くなった。前回の調査結果と比較すると、北陸・甲信越では前回調査35.7点→今回調査43.2点と、7.5点上昇した。