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来年3月にスタートする「マイナ免許証」のメリットは?免許の有効期限に思わぬ落とし穴も

2024.09.21

有効期限に注意!

マイナンバーカードと運転免許証の一体化により、行政手続きの合理化が見込まれる一方、こんな懸念も考えられる。

「有効期限を取り違えてしまう可能性」だ。

マイナンバーカードには有効期限が設定されているが、それは運転免許証の有効期限とはまったく別であることを強調しなければならない。しかし、このあたりで大きな誤解をしてしまう人は必ず出てくるのではないか。

マイナンバーカードの券面には、運転免許証の情報が記載されないという。が、筆者自身「免許証の有効期限を券面の記載で確認する」という癖がついているため、気をつけないと「有効期限が迫っていることに気づかなかった」などという事態が生じてしまうのでは……?

そして、マイナンバーカードの端末読み取りにはパスワードを使う。このパスワードを覚えていなければ、当然ながらICチップの中身の情報を閲覧することはできない。正直、このあたりで煩わしさが出てしまうのでは……と筆者は感じている。

最終目標は「免許証のスマホ搭載」

しかし、それは「成長の過程における不完全さ」と言えるかもしれない。

というのも、マイナンバーカードは「スマホ搭載」という目標を具体的なスケジュールとして掲げているからだ。

マイナンバーカードのスマホ搭載は、運転免許証のスマホ搭載を意味する。これが実現すれば、運転免許証そのものは自宅の金庫にしまっていても問題はない。

もっとも、この「デジタル免許証」を実施するとなると、大規模な法改正が必要になるはずだ。今現在は「マイナンバーカードと運転免許証の一体化」に関するパブリックコメントを警察庁が受け付けている段階のため、あまり先走ったことは言いづらい。

それでも、運転免許証が時代に合わせた近代化を遂げようとしている点は紛れもない事実である。

【参考】
「道路交通法の一部を改正する法律の一部の施行に伴う関係政令の整備等及び経過措置に関する政令案」等に対する意見の募集について-警察庁

文/澤田真一

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