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遅れていけないと思っているのにいつも遅刻してしまう人に必要なサポートは?

2024.10.21

悪気なく失礼なことを言ったり、話を聞いていなかったり、集団行動が苦手だったり、喜怒哀楽の変化が激しかったり…発達障害の人とのコミュニケーションはときに難しいことがあります。そんなとき、本人たちは何を感じ、どんな世界を見ているのでしょうか?

精神科医の岩瀬利郎氏による15万部突破のベストセラーとなっている『発達障害の人が見ている世界』は発達障害の人と周りの人が見ている世界の違いを分かりやすく紹介し、特性を持つ子どもの親から、ビジネスパーソンまで、幅広い読者に支持されています。今回はそのマンガ版である『マンガでよくわかる! 発達障害の人が見ている世界』から一部を抜粋・編集し、発達障害への理解を深めるヒントを紹介します。

遅れてはいけないと思っているのに、なぜか毎回遅刻してしまう

時間の見積もりが下手な本人に代わり、身近な人が、かかる時間を考えてあげよう

ADHDのWさん(21歳・女性)は、大切な面接に遅刻してしまいました。「メイクは15分」「着替えに10分」などと見積もっていたら、実際にはそれぞれ30分もかかってしまったのです。

時間を気にしていないわけではなく、頑張って準備しているのに、なぜか毎回遅れてしまう。これは、脳の特性による、時間的な見積もり能力の低さが原因のひとつだと考えられます。

もっとも単純で効果的な対応策は、実際の集合時間より15分早い時間を伝えるなど、“時間を早めに設定すること”です。

ご家族が手助けするときは、あらかじめ必要な時間を聞き、本人が見積もった時間より3倍はかかると踏んでおきましょう。

私はこれを“見積もり時間×3の法則”と呼んでいます。

また、直前に別の情報が入ると、やるべきことの優先順位がわからなくなりがちです。出発の1時間前に資料を確認してもらうなどして、直前のバタバタを防止しましょう。脳の特性からくる遅刻癖は、簡単には改善しません。対策を用意することが得策です。

〈生きづらさを抱えるあなたへのヒント!〉
自分も遅刻癖が治らず困っています。何か対策はあるでしょうか?

歯磨きや着替え、メイクなどのルーチンで行う習慣に関しては、それにどれくらい時間がかかるのか、一度記録してみてください。そのうえで、“メイク15分”などリスト化して、見える場所に貼っておきましょう。漠然と行動の時間を早めるのではなく、リストにして可視化することで、時間を正確に逆算するのです。

★ ★ ★

「マンガでよくわかる!発達障害の人が見ている世界」
著者岩瀬利郎(監修) ゆむい(マンガ)
発行所 株式会社アスコム
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岩瀬 利郎(いわせ・としお)
精神科医、博士(医学)。東京国際大学医療健康学部准教授。埼玉石心会病院精神科部長、武蔵の森病院院長、東京国際大学人間社会学部専任教授、同大学教育研究推進機構専任教授を経て現職。精神科専門医、睡眠専門医、臨床心理士・公認心理師。15万部を超えるベストセラーとなった『発達障害の人が見ている世界』(アスコム)他、『認知症になる48の悪い習慣 – ぼけずに楽しく長生きする方法』(ワニブックス)、『心理教科書 公認心理師 完全合格テキスト 第2版』(共著、翔泳社)など著作多数。「偉人たちの健康診断」(NHKBS)、「櫻井・有吉THE夜会」(TBS)、「ノンストップ!」(フジテレビ)など、メディア出演も数多い。

構成/DIME編集部

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