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不器用で運動も苦手な子供に自信を持たせるにはどうすればいい?

2024.10.19

悪気なく失礼なことを言ったり、話を聞いていなかったり、集団行動が苦手だったり、喜怒哀楽の変化が激しかったり…発達障害の人とのコミュニケーションはときに難しいことがあります。そんなとき、本人たちは何を感じ、どんな世界を見ているのでしょうか?

精神科医の岩瀬利郎氏による15万部突破のベストセラーとなっている『発達障害の人が見ている世界』は発達障害の人と周りの人が見ている世界の違いを分かりやすく紹介し、特性を持つ子どもの親から、ビジネスパーソンまで、幅広い読者に支持されています。今回はそのマンガ版である『マンガでよくわかる! 発達障害の人が見ている世界』から一部を抜粋・編集し、発達障害への理解を深めるヒントを紹介します。

手先が不器用でよく物を落とし、運動全般が苦手

たくさん褒め、一緒に楽しみ、小さな自信を積み重ねていこう

発達性協調運動症(DCD)のT君(10歳・男子)は、持っている物をよく落としたり、緊張していると、歩くときに右手と右足が一緒に出てしまったりするそうです。

全体的な体の動きがぎこちなく、他の友達が当たり前のようにできている、走ったりボールを投げたりすることが、なぜそんなにうまくできるのか、T君にはわかりません。発達性協調運動症は、ADHDやASDと併存することがあり、特に子どものうちは、自信を失ってしまうことにもつながりかねません。

ボタンをうまく付けられない、お箸を使うのが苦手など、細かい動作に問題がある場合は、何か小さな物を握る、つまむなどの動作で筋肉の使い方を練習します。ブランコやジャングルジムなどの遊具で遊ばせることも、協調運動能力を育みます。

できたときはたくさん褒め、小さな自信を積み重ねていきましょう。症状によっては、自治体の支援センターなどに相談し、療育施設や医療機関を紹介してもらうこともご検討ください。

〈生きづらさを抱えるあなたへのヒント!〉
不器用で運動も苦手なうちの子。どうしたら自信を持たせられるの?

発達性協調運動症も脳の特性のため、完全に克服できるとは限りません。上で紹介したような対策を図りつつも、“できない”ことを深刻に受け止めすぎないことも大切です。特性を個性として大らかに受け止め、できることを伸ばしていく。できない自分を本人が認められるような環境を用意してあげてください。

★ ★ ★

「マンガでよくわかる!発達障害の人が見ている世界」
著者岩瀬利郎(監修) ゆむい(マンガ)
発行所 株式会社アスコム
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岩瀬 利郎(いわせ・としお)
精神科医、博士(医学)。東京国際大学医療健康学部准教授。埼玉石心会病院精神科部長、武蔵の森病院院長、東京国際大学人間社会学部専任教授、同大学教育研究推進機構専任教授を経て現職。精神科専門医、睡眠専門医、臨床心理士・公認心理師。15万部を超えるベストセラーとなった『発達障害の人が見ている世界』(アスコム)他、『認知症になる48の悪い習慣 – ぼけずに楽しく長生きする方法』(ワニブックス)、『心理教科書 公認心理師 完全合格テキスト 第2版』(共著、翔泳社)など著作多数。「偉人たちの健康診断」(NHKBS)、「櫻井・有吉THE夜会」(TBS)、「ノンストップ!」(フジテレビ)など、メディア出演も数多い。

構成/DIME編集部

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