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事実だとしても口にしてはダメ!発達障害の人が見ている世界と正しい注意の仕方

2024.09.22

悪気なく失礼なことを言ったり、話を聞いていなかったり、集団行動が苦手だったり、喜怒哀楽の変化が激しかったり…発達障害の人とのコミュニケーションはときに難しいことがあります。そんなとき、本人たちは何を感じ、どんな世界を見ているのでしょうか?

精神科医の岩瀬利郎氏による15万部突破のベストセラーとなっている『発達障害の人が見ている世界』は発達障害の人と周りの人が見ている世界の違いを分かりやすく紹介し、特性を持つ子どもの親から、ビジネスパーソンまで、幅広い読者に支持されています。今回はそのマンガ版である『マンガでよくわかる! 発達障害の人が見ている世界』から一部を抜粋・編集し、発達障害への理解を深めるヒントを紹介します。

いくら事実でも言っちゃダメ!どうして空気を読めないの?

「正直で率直」だけが最善ではないことを一度、真正面から話してみましょう

周りに遠慮せず、常に事実を口にするTさん(28歳・男性)はASD です。ASD の人は、人と会話するとき、“自分が見ている事実”を優先しがち。上下関係で発言を変えたりせず、愛想やお世辞も使わないため、どうしても“空気が読めない人”と思われてしまいます。相手の表情や声の調子、仕草を読むことも苦手です。このときもT さんは、「本当のことを言っただけなのに」と、なぜ注意を受けるのか理解できないようでした。

ただ、決して相手を不快にしようという意図はありません

そんなASDの方には、私はよく、こんな話をします。

「たとえば、誰かが新しい服を着てきたとき、いきなり『似合わないね』と言ったらどう? それが事実だとしても、言われたほうはうれしくないですよね。言ってもよいか判断がつかないときは、発言を控えるというのもひとつの手ですよ」

もし、あなたの周りに似た特性を持つ人がいたら、一度正面から論理的に、かつ心を込めて話してみてはいかがでしょうか

〈生きづらさを抱えるあなたへのヒント!〉
正直こそが一番だと、ずっと信じてきました。悪いことですか?

人の顔色を気にせず、思った通りの発言がいつでもできるというのは、周囲に流されずにはっきり意見を言えるというあなたの長所でもあります。何か発言しようと思ったら、ひと呼吸おいて相手の気持ちを想像してみる。それができるなら、いつも正直でいることは、決して悪いことではありません。

★ ★ ★

「マンガでよくわかる!発達障害の人が見ている世界」
著者岩瀬利郎(監修) ゆむい(マンガ)
発行所 株式会社アスコム
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岩瀬 利郎(いわせ・としお)
精神科医、博士(医学)。東京国際大学医療健康学部准教授。埼玉石心会病院精神科部長、武蔵の森病院院長、東京国際大学人間社会学部専任教授、同大学教育研究推進機構専任教授を経て現職。精神科専門医、睡眠専門医、臨床心理士・公認心理師。15万部を超えるベストセラーとなった『発達障害の人が見ている世界』(アスコム)他、『認知症になる48の悪い習慣 – ぼけずに楽しく長生きする方法』(ワニブックス)、『心理教科書 公認心理師 完全合格テキスト 第2版』(共著、翔泳社)など著作多数。「偉人たちの健康診断」(NHKBS)、「櫻井・有吉THE夜会」(TBS)、「ノンストップ!」(フジテレビ)など、メディア出演も数多い。

構成/DIME編集部

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