ゴルフって結構大変だ!
が、「慣れ」というものは恐ろしい。
地道にゲートボールスイングをしているうちに、「ボールのどこにヘッドを当てればより角度がつくのか」「肉体的に負担がかからないようスイングするにはどうすればいいか」ということが段々と分かってくる。人生初のスイングから30分ほど経過した時には、何とか7番アイアンでボールを山なりに打てるようになってきた。
「で、澤田くん……君はグラップリングやブラジリアン柔術のスパーリングを毎週何本もこなしてるそうだけど、それでも結構疲れるでしょ?」
Yくんの言う通り、この時の筆者は既に汗だく。ゴルフって、見た目以上にハードなスポーツだ!
とりあえずグローブを買え!
「夏場は特に水分と塩分を補給しとかないと、練習場で倒れちゃうよマジで。あと、これは力説するけど初心者はゴルフクラブよりも、手にはめるグローブを先に買うべき!」
ゴルフを始める際、まず何を買うべきか……という問題は筆者も思い悩んでいた。それに対してYくんは「絶対にグローブ!」と拳を握り締める。
「クラブなんて、今日びレンタルっていう手段もあるから心配しなくていいんだ。靴も練習場で汗を流すうちは、普通の運動靴でもいい。だけど、グローブは必ず揃えなきゃ。初心者の場合は、片手だけじゃなく両手に!」
両手にグローブをはめることで、手に豆ができる事態を回避するだけでなく、汗対策にもなるとか。そういえば、何度か汗でグラブがすっぽ抜けそうになったことが……。
何とかボールを飛ばせるように
今回の練習では2時間球数無制限のコースを利用したが、この2時間で筆者がどれほどのレベルになったかというと……。
7番アイアンで70ヤード飛ばせるようになった!
という程度である。あとで調べてみたら、7番アイアンを使った場合の平均飛距離は男子では概ね130ヤードとのこと。70ヤードは正直ショボい……と言われるかもしれないが、2時間前まではクラブすら握ったことがなかった点を考慮していただきたい。
練習場からの帰り際、Yくんは筆者にこんなことを告げた。
「何度でも言うけど、最初のうちは飛距離なんて気にしないでいいよ。“ボールを上手く飛ばした”という感覚を掴むことが最優先なんだから」
取材・文/澤田真一