機能性表示と特定保健食品の違いは?
Q4.「機能性表示」と「特定保健用食品(特保)」の違いを理解していますか。あてはまるものをお答えください。(1つ選択)
<機能性表示と特定保健食品の理解>
以下区分を『理解している(計)』とした。
・「機能性表示」の意味を理解していて、「特定保健用食品」との違いも理解している
・「機能性表示」の意味は理解しているが、「特定保健用食品」との違いはわからない
『理解している(計)』が約15pt増加していることから、「機能性表示」の理解も広まっている傾向にある。
ちなみに、特定保健用食品は健康の維持増進に役立つことが科学的根拠に基づいて認められ、「コレステロールの吸収を抑える」などの表示が許可されている食品。表示されている効果や安全性については国が審査を行い、食品ごとに消費者庁長官が許可しています。
一方、機能性表示食品は事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品です。販売前に安全性及び機能性の根拠に関する情報などが消費者庁長官へ届け出られたものです。特定保健用食品とは異なり、消費者庁長官の個別の許可を受けたものではありません。
<機能性表示と特定保健食品の理解:世帯構成別>
どの世帯構成でも「『機能性表示』も『特定保健用食品』も言葉は知っているが意味は理解していない」が約15pt~20pt減少している。
一方で、「『機能性表示』の意味は理解しているが、『特定保健用食品』との違いはわからない」が約12pt~20pt増加した。
また、『2人暮らし』では他の世帯構成と比べ、『理解している(計)』の内訳で異なった傾向となっている。「特定保健用食品」との違いを理解している人が約7pt減少し、「特定保健用食品」との違いも理解していない人が約20pt増加した。
■普段食品を購入するときに重視していること
Q5.あなたは、普段食品を購入する際、どのようなことを重視していますか。あてはまるものを全てお答えください。(複数選択可)
<普段食品を購入するときに重視していること>
2016年も2024年もTOP3は、価格、鮮度、原材料となった。価格と鮮度は、約8~9pt減少した。
<普段食品を購入するときに重視していること:年代別>
40代は、他の年代と比べると大きく減少した項目が3つある。それは「鮮度」「原材料」「無添加・無着色 」で、選択する割合が、それぞれ約13pt減少、約17pt減少、約16pt減少した。
「機能性表示」と「特定保健用食品 」の選択した割合が、それぞれ約10pt増加、約9pt増加しており、こららの表記を重視している傾向がみられる。
■「機能性表示」の商品の購買促進影響
Q6.食品を購入する際、「機能性表示」の商品があった場合影響を与えますか。(与えると思いますか)あてはまるものをお答えください。(1つ選択)
<「機能性表示」の商品の購買促進影響>
『機能性表示を選ぶ(計)』は5pt減少し、『機能性表示を選ばない(計)』が約11pt増加した。そのため「機能性表示」によって購入を促す側面において、減少傾向にある。
<「機能性表示」の商品の購買促進影響_世帯構成別>
『1人暮らし』の「あれば機能性表示の商品を選ぶ(と思う) 」を選択する割合が約10pt減少しており、この割合が他の世帯構成のそれぞれの割合と比べて最も減少幅が大きかった。
また、2024年の『1人暮らし』では、『機能性表示を選ぶ(計)』が20%を切っており、他の世代と比べ「機能性表示」があることでの購入促進の可能性が低い傾向にあった。
調査概要
調査名/機能性表示に関するアンケート調査(2024年版)
対象者条件/
性別:女
年齢:30歳~59歳
地域:全国
調査項目/本調査
・一か月に使う食費
・朝食、昼食、夕食、それぞれ普段食事をとる場所
・機能性表示の認知
・機能性表示と特定保健食品の理解
・普段食品を購入するときに重視していること
・「機能性表示」の商品の購買促進影響
・商品別の「機能性表示」の商品の購買促進影響
・健康に不安を抱えている部分
サンプルサイズ600サンプル
割付/年代別で均等回収
調査期間/2024年8月8日(木)~8月9日(金)
調査方法/Webアンケート
調査機関/株式会社アスマーク
関連情報
https://www.asmarq.co.jp/
構成/清水眞希