中国地方の北東部に位置する鳥取県は、北は日本海に面し、日本海の荒波がつくる鳥取砂丘をはじめとする白砂青松の砂浜、奇岩・洞門など変化に富んだ海岸線が続き、南には、中国地方最高峰の大山(だいせん)をはじめ、中国山地の山々が連なる。
比較的温暖な気候で、春から秋は好天の日が多く冬には降雪もあるなど、四季の移り変わりが鮮やかで、美しい自然に恵まれている。
そんな鳥取県の“旬の魅力”を伝える最新ニュースを紹介しよう。
水揚げ量も消費量も日本一!これから旬を迎える“蟹取県”自慢のカニのベニズワイガニ漁が9月1日に解禁
「ゲゲゲの鬼太郎」で有名な鳥取県境港市は、ベニズワイガニの水揚げ量日本一を誇る港町で、9月1日に漁が解禁となった。
9月~6月にかけて、水深800m以上の海底に設置した「かにかご」で漁獲されるベニズワイガニは、名前のとおり鮮やかな紅色が特徴。
地元では“紅(べに)がに”と呼ばれ親しまれている。体型や大きさはズワイガニ(松葉がに)とほぼ同じで、加工品として捨てる部分がないほど利用価値が高く様々な料理に利用することができる。
境港魚市場に隣接する「境港水産物直売センター」には、カニや鮮魚、干物といった12の専門店が軒を連ね、水揚げされた海産物がその日のうちに並べられる。
地元の新鮮な海鮮が食べられるお食事処や、買った商品をその場で食べられるイートインスペースも充実。
■鳥取の旬のカニが当たる!蟹取県ウェルカニキャンペーン実施中
カニの水揚げ量・消費量日本一など「5つのカニ日本一」を誇る鳥取県は、「蟹取県ウェルカニキャンペーン」を実施している。
今年は、お笑い芸人「ゆりやんレトリィバァ」さんが「ゆりやん蟹取(かにとり)ィバァ」として蟹取県ウェルカニキャンペーンのアンバサダーに就任した。
また、県内対象施設に宿泊で毎月100名にカニが当たる《宿泊でチャンス!》に加えて、「蟹バル」として紹介された県内でカニを楽しめる飲食店で食事をしてSNS投稿でカニが当たる《蟹バルでカーニバル♪》なども開催。
■宿泊でチャンス!
(期間:2024年9月1日(日)~2025年2月28日(金))
県内の対象施設(151施設)に宿泊し、WEBまたは専用はがきで応募すると、「鳥取の旬のカニ」が毎月抽選で100名、総計600名に当たる。
■蟹バルでカーニバル♪
(期間:2024年9月25日(水)~2025年1月31日(金))
鳥取県でカニ料理を楽しめるお店を「蟹バル」として紹介。蟹バルで食事してSNSに投稿すると、抽選で22名様に鳥取のカニが当たる。
梨シーズン到来!日本有数の梨の産地鳥取の秋を彩る味覚
鳥取県は、日本有数の梨の産地で、夏さやか、なつひめ、新甘泉(しんかんせん)、二十世紀、秋栄(あきばえ)、新興(しんこう)、王秋(おうしゅう)など品種は豊富。
中でも、二十世紀梨は、明治37年に鳥取県に導入されて以来、今年で120周年を迎える歴史ある代表品種で、生産量日本一を誇る。
梨には様々な種類があるが、大きく分けて「青梨」と「赤梨」の2種類に分けられる。
■青梨:鳥取自慢の二十世紀梨
果皮の色が黄緑色をしている。シャリシャリとした食感でさわやかな酸味に、すっきりとした甘さが特徴。二十世紀、なつひめ、などが青梨。
■赤梨:鳥取の新ブランド「新甘泉」
果皮の色が褐色をしている。食感は柔らかく、果汁がたっぷりで、強い甘みが口の中に広がる。新甘泉、新興、王秋、あたごなどが赤梨だ。
■これからが旬!鳥取のおいしい品種
■新興(しんこう)
10月中旬から下旬に出荷される大玉の赤ナシで果汁が豊富。甘味とさわやかな酸味のバランスが良く、果肉は緻密。冷暗所での保存性がよいため、長期間楽しむことができる。
■王秋
10月下旬頃から出荷されるラグビーボールのような形が特徴的。糖度は高く果肉が柔らかいうえ、シャリシャリとした瑞々しい食感も楽しめる。貯蔵性が非常に高く、常温で3月頃まで保存可能なため、お歳暮などの贈答用としても人気。
■あたご
冬の赤梨の代表品種で、1玉1kg以上にもなる超大玉梨。果肉は柔らかく、甘さと独特な香りが人気の高級果実だ。 旬は11月下旬から12月中旬頃。
■鳥取の梨を使った手土産スイーツ
■寿製菓「鳥取二十世紀梨ゼリー感動です。」
二十世紀梨のおいしさと風味をそのまま閉じ込めたゼリー。梨を模した可愛らしい容器には、果汁で作ったゼリーと、角切りにした果肉がたっぷり入っている。
■宝製菓「山陰の味 大風呂敷」
鳥取県では昔、結婚などの慶事の際に家紋の入った大風呂敷に祝いの品を包む風習があり、その風習に因んで、「大切な人への一品として縁起がいいように」と名づけられた。
鳥取県産の良質の餅米を使った柔らかなきな粉餅に、二十世紀梨で作った特製の「梨みつ」をかけて食べるお菓子。
これから見頃を迎える鳥取県の紅葉 秋に訪れたい鳥取県の紅葉スポット4選
■大山(大山寺・桝水高原・奥大山エリア)
国立公園大山の紅葉は、西日本随一と謳われており、10月初旬より色づきはじめ、下旬から11月初旬にかけてピークを迎える。
山麓の森が朱やオレンジ、黄色に染まる錦の紅葉絵巻は日本でも屈指の美しさを誇り、全国津々浦々、この自然のアートを求めて多くの観光客が足を運ぶ。
住所:鳥取県西伯郡大山町
■鳥取藩主池田家墓所(鳥取・八頭エリア)
初代鳥取藩主池田光仲(みつなか)を埋葬したことを起源とし、その後の歴代藩主と藩主夫人等の墓碑が整然と立ち並ぶ。その周囲には、灯篭が家臣等により供えられている。
豊かな四季に恵まれた墓所の静寂の中、秋には美しい紅葉の名所として、多くの人びとが墓所を訪れる。
2024年11月23日(土)には、ろうそくを灯して墓所の秋を彩る燈籠会(とうろうえ)を開催。ライトアップと連動した歴史ある景色とろうそくのコラレーションが楽しめる。
住所:鳥取県鳥取市国府町奥谷、宮下
■三徳山三佛寺(三徳山~東大山エリア)
平安時代から山岳仏教の霊場として信仰され続け、天台宗の古刹・三佛寺を擁する三徳山。数多くの貴重な仏像を展示する宝物殿の前を通り、石段を登りつめると、天台宗の由緒ある寺、三徳山三佛寺(さんぶつじ)が姿を現す。
本堂裏から国宝の投入堂までは、往復約120分の登山道が続く。日本一危険な国宝「投入堂」で有名な三徳山文殊堂の縁側に腰かけて股下に広がる紅葉が絶景で、見頃は11月上旬。
住所:鳥取県東伯郡三朝町三徳1010
■芦津渓谷(智頭・若桜エリア)
国定公園に指定されている芦津渓谷は、鳥取砂丘を育んだ千代川の源流域に広がる美しい渓谷だ。自然が溢れ、ハイキングにもぴったりで、秋季には渓谷全体が色づく。
また、自然林が多く残るこの芦津は、智頭町が取り組む森林セラピーの始まりの地とされており、リラックスしながら森の恩恵を五感で感じることができる。
住所:鳥取県八頭郡智頭町芦津