海藻類は、焼き菓子とも乳製品と相性がいい!?
「ノワ・ドゥ・ブール」の「焼きたてフィナンシェ(すじ青のり・チーズ・ナッツ)」は、名物のフィナンシェにすじ青のりを加え、パルメザンチーズと塩味の効いた3 種のナッツ、グリュイエールチーズをトッピングしたフィナンシェ。
1890年創業のイギリス老舗の乳業メーカー「ロダス」は生地にクロテッドクリームとすじ青のりを練り込み、岩塩をアクセントに使ったサレ(塩)系スコーン「シーベジ スコーン」を販売。
「ロダスとしても初のチャレンジ。すじ青のりの特徴を最大限に活かすため、塩の量の微調整にこだわりました。おやつというよりは、肉料理や魚料理と一緒に、パン感覚で楽しんで欲しい。海藻類は乳製品と相性がいいので、クロテッドクリームをたっぷりつけて召し上がるのがおすすめ」(担当者)。
青のりの香りはほどほどだが海藻ならではの旨みがある。甘みも控えめで、確かに食事用のパンとしても違和感がない。甘いものが苦手な人向けのスイーツにも、どちらにも使えそうな絶妙なバランスだ。青のりがチーズともクロテッドクリームとも相性がいいのは、新たな発見だった。
すじ青のりの粉末を混ぜた生地で「堂島ロール」のクリームとカスタードをひと巻きし、青のりのチュイールをトッピングした「モンシェール」の「青のり香る潮風ロール」。
神戸の老舗パティスリー「アンテノール」の「すじ青のりのチーズケーキタルト」。
和菓子にも新しい使い方が続々
青のりは、せんべいなどの米を使った和菓子ではおなじみの食材だが、新しい使い方にチャレンジした商品も多かった。
「たねや」の代表銘菓「ふくみ天平」の最中種にすじ青のりを加えた「ふくみ天平(てんぴん)青のり」は、青のりのほのかな香りが餡の甘みを引き立てた上品な味わい。
白味噌を混ぜ込んだ餡にすじ青のりの粉末と塩をトッピングし、ふわふわ生地ではさんだ「どら山」の「青のり白みそどら焼き」。