EDIFIERが独自に開発した平面磁界型のドライバーを採用したTWSイヤホン「STAX SPIRIT S10」を発売

2024.09.14

テクノロジー

EDIFIER Japanは、平面磁界型ドライバー搭載の完全ワイヤレスイヤホン「STAX SPIRIT S10」の発売を2024年9月10日より開始した。価格はオープン価格。実勢価格は約3万9880円（税込）。

その主な特徴は以下のとおり。

進化した平面磁界型ドライバー「EqualMass」を搭載

2021年発売のヘッドホン「STAX SPIRIT S3」で初搭載した同社独自開発の平面磁界型ドライバー「EqualMass」を今回、完全ワイヤレスイヤホン向けに再設計した。

ポリマーフィルムに精密な銀メッキとレーザー加工を施した基板は2μm（マイクロメートル、1mmの1000分の1）、全体でも10μmと極めて薄く、その優れたトランジェントレスポンスにより完全ワイヤレスイヤホンの概念を超えるサウンドを実現。

さらに振動版の動きを高度にバランスさせる「対称サスペンション設計」、振動板の質量を均等に分散させ振動板の分割振動を大幅に低減して音の歪みを抑える新技術も搭載している。

■aptX LosslessやLDAC、LHDCに対応

再生周波数特性やS/N比、THD（歪み率）といった厳しい性能基準を求められるQualcommのワイヤレスオーディオプラットフォーム「SnapDragon Sound」に準拠したほか、最大96kHz/24bit再生が可能なオーディオコーデック「aptX Adaptive」もサポート。

Bluetooth接続でありながらロスレス再生を実現する「aptX Lossless」、高音質コーデックの「LDAC」と「LHDC」にも対応しており、一般社団法人日本オーディオ協会が定める「ハイレゾオーディオワイヤレス」規格の認証も取得している。

■ハイブリッド型アクティブノイズキャンセリングに対応

第3世代Qualcomm Hybrid Adaptive ANCを採用。左右イヤホンに各3基／計6基搭載の高性能小型マイクを活用するハイブリッド型アクティブノイズキャンセリングに対応した。これにより電車の走行音など周囲の雑音を大幅に低減、静寂のなかで音楽を楽しめる。

■7サイズのイヤチップを同梱

7サイズのイヤチップを同梱することで、各人で異なる耳へのフィット感向上を図るとともに、遮音性を高めてパッシブノイズキャンセリング性能アップを目指したという。

最適なサイズのイヤチップを選ぶことにより、より高いノイズキャンセリング効果を実感できるはずだ。

■マルチポイント接続に対応、Google FastPairでかんたんペアリング

1台の子機に2台の親機を同時接続する「マルチポイント」に対応。ペアリングされた2台のパソコン／スマートフォンをすばやく切り替えることが可能だ。Google Fast Pairもサポートしており、Android端末の場合は画面上の通知をタップするだけでペアリングが完了する。

■専用アプリ「Edifier ConneX」

iOS／Android OSアプリ「Edifier ConneX」（無料、日本語対応）をダウンロードすると、コーデックの設定や再生モードの選択、イコライザーを利用した音質調整など、STAX SPIRIT S10が持つさまざまな機能を利用できるようになる。

「STAX SPIRIT S10」の主な仕様

ドライバー／平面磁界型ドライバー「EqualMass」（12×12mm）
無線通信方式／Bluetooth v5.4
Bluetoothプロファイル／A2DP / AVRCP / HFP
オーディオコーデック／aptX Adaptive（96kHz/24bit対応）、aptX Lossless、aptX HD、aptX、LDAC、LHDC、AAC、SBC
ノイズキャンセリング方式／ハイブリッド型アクティブノイズキャンセリング（第3世代Qualcomm Hybrid Adaptive ANC）
通話ノイズキャンセリング／Qualcomm aptX Voice + AI技術
マイク／6基（左右各3基）
最大再生時間／ANC OFF：28時間（充電ケース併用）、ANC ON：18時間（充電ケース併用）
急速充電／対応（15分の充電で約2時間再生）
重量／約7g（イヤホン片側）、約42g（充電ケース）
防塵防水機能／IP54
付属品／イヤチップ（S/M/L）、Type-C充電ケーブル×1、説明書

構成／清水眞希