新しい動物病院の建設にかける思い
動物園に併設されている病院が老朽化しているということは、動物たちのQOLの低下にも直結しかねない由々しき事態である。
その欠点を補うための新しい動物病院の建設は、動物園にとっても必須と考えてもいい。
このクラウドファンディングの現状と展望についてお話を伺った。
森さん 現在動物病院に入院している動物は交通事故にあった野生のニホンカモシカと、カラスに襲われていたアルビノのニホンリスがいますが、基本は動物園内の動物たちの診療がメインです。
新しい動物病院建設には1億円以上必要になります。
クラウドファンディング型ふるさと納税を管理していただいているふるさとチョイス様の方から今までの実績なども踏まえ、今回の目標金額は1000万に設定いただきました。
それとは別に、当園のオンラインショップにて寄付を集めたり、募金箱の設置の他、参加費を寄付として使わせていただくイベントなども行っています。
当園は森の中にあるような動物園で、他にはない自然豊かな環境を有しており、実は野生のニホンカモシカが園内で繁殖できる環境です(筆者注:今現在も野生のカモシカ4頭が園内で暮らしているのだとか!)。
また、岩手という土地柄、多くの野生動物が周りで暮らしていることもあり、動物園の動物だけではなく、野生動物も守り、かつ開かれた動物病院として命の大切さを伝える施設をつくり、来園する皆様に命と向き合うことを自分事として考えるきっかけにしてもらえたら、という思いでいます。
現時点で盛岡市が行っているクラウドファンディング型ふるさと納税で400万強、園として集めたものが130万強、寄付として集まっている状況です。
秋は行楽の季節!涼しいこの時期にピューマのいる動物公園ZOOMOで「ピューマのここクッキー」をゲットしてみては?
ということで、今回は「ピューマのここクッキー」の開発経緯についてのお話しと、11月まで実施中の動物病院建設のためのクラウドファンディング型ふるさと納税についてのお話しを森さんに伺うことができた。
折しも季節は秋に突入する。連休も度々設けられているので、動物たちに会うために、盛岡市動物公園ZOOMOにぜひ足を運んでみていただきたい。
特に「ピューマのここクッキー」のモデルにもなった素敵な口元の持ち主ことピューマを見ることの出来る動物園は10カ所とない。
貴重なピューマをはじめとした、魅力的な動物との出会いも盛り沢山。そして「ピューマのここクッキー」を買って、食べる前に自撮りをしてSNSにアップしよう!
文/松本ミゾレ
【取材協力】
盛岡市動物公園ZOOMO ウェブサイト
盛岡市動物公園ZOOMO クラウドファンディング型ふるさと納税による動物病院建設にご支援お願いいたします。
【参考】
ふるさとチョイスGCF 動物たちの命を守る新たな動物病院をつくりたい! ―ZOOMOの飼育動物も!岩手の野生動物も!