9月から始まる大学の推薦入試。一般入試に先駆け2024年12月には合格発表がされるが、進学後の住まい探しはいつ始め、どのような点に注意するのがいいのだろうか。
アットホームは、大学への進学をきっかけに住まいを探す人(学生本人およびその親)を担当したことがある全国のアットホーム加盟店を対象に実施した調査結果をもとに、2025年4月入学の大学生に向けた『不動産のプロに聞いた!「新大学生の住まい探しで気を付けるべきポイント~推薦入試編~」ランキング』を発表した。
「押さえておくべきポイント」第1位は「実際の部屋を内見できない可能性がある」
Q.推薦入試で合格した新大学生が、住まい探しで押さえておくべきポイントを教えてください。(複数回答/上位10項目)
不動産のプロである不動産会社の人に、推薦入試で合格した新大学生が、住まい探しで押さえておくべきポイントを聞いたところ、「実際の部屋を内見できない可能性がある」が60.3%でトップに。
不動産会社のコメントでは、「入居中の場合、物件を見ることができない」というコメントが多数寄せられた。そのため、物件画像と周辺環境から物件を選んでいる人もいるようだ。
2位は「入居前に家賃が発生する可能性がある」がランクイン。不動産会社からは「空家賃を2カ月以上お支払いするお客さまもいた」、「フリーレントなどがない限り、入居していなくても家賃は発生する」などのコメントが見られる。
家賃が発生するのは入居日からとは限らないため、契約時の説明をよく聞いて不明点を解消し、支払いの時期を明確にしておくと良さそうだ。
3位は「仮押さえに対応していない物件がある」であった。不動産会社からは、「長期間押さえることができない」というコメントが見られ、住まい探しを始める時期には注意が必要。
■不動産のプロが伝授!住まい探しを検討している新大学生に向けたアドバイス
・遠方で実際に内見ができない方もいらっしゃるので、担当者と密にコミュニケーションを取り、気軽に情報を聞けるようにすると良いと思います。
・一般入試に比べると事前準備に時間がとれるので、そのエリアを実際に歩くと良いです。
・時期は問わず、家賃上限、場所、間取り、引越し時期など希望条件をある程度決めておくことが必要です。
住まい探しに適した時期、第1位は「12月(推薦入試の合格発表後)」
Q.推薦入試で合格した新大学生が住まい探しをする場合、いつ頃に住まい探しを始めると良いですか?(複数回答/上位6項目)
不動産のプロである不動産会社の人に、推薦入試で合格した新大学生が住まい探しをする場合、いつ頃に探し始めると良いか聞いたところ、1位は「12月(推薦入試の合格発表後)」で62.6%、2位は「1月(賃貸需要期)」で40.4%、次いで「2月(賃貸需要期)」が30.0%で3位にランクインした。
不動産会社からは、「あまり早い時期に物件を決めてしまうと、家賃発生日と実際の引越し(入居日)との差ができてしまう」という意見がある一方、中には「家賃が発生してでも合格発表後の12月すぐに物件を押さえ契約する人が増えた」という意見も。
住まいを探す時期は早い時期(12月より前)や合格発表後いずれもメリット・デメリットがある。それを総合的に判断し決めていくと良さそうだ。
■不動産のプロが伝授!住まい探しを検討している新大学生に向けたアドバイス
・ギリギリまで探さずにいると、どんどん物件が決まってしまい、物件を選ぶ余裕がなくなってしまいます。加えて、探す期間が長くなればなるほど判断が難しくなるため、余裕を持ったスケジュールで探すことをおすすめします。
・推薦入試を見込んで押さえておくケースはありますが、キャンセルになることもあるため、合格が決まってからで良いと思います。
・9月など早い時期から翌年3月入居のお部屋を探しにご来店いただいても、その物件に空室がでるかどうかは分からないため、なかなかご紹介が難しいです。
調査概要
調査対象:「新大学生のお客さま・その親を接客したことがある」と回答した全国のアットホーム加盟店 297店
有効回答数:297サンプル
調査主体:アットホーム株式会社
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2024年6月28日(金)~7月5日(金)
構成/Ara