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生きづらいと感じている人、必読! 思考の癖を見直して心を軽くする方法

2024.09.10

「なんだか生きづらいな…」と感じることは、ありませんか? 頑張っているのに、心が重くて疲れてしまう。そんなふうに感じているなら、あなたの中に「生きづらさ」を生み出している思考の癖があるのかもしれません。

今回は、生きづらい人に共通する思考の癖を解説します。その癖を見直して心を軽くする方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

「生きづらい人」に共通する思考の癖

生きづらいと感じる人にはある共通する思考の癖があります。自分に当てはまるものはないか、チェックしてみてくださいね。

(1)完璧主義

完璧主義の癖があると、「失敗したくない」「毎回うまくやらなきゃ」と強く思うようになります。少しでもうまくいかないと、「私はなんでこんなことも出来ないんだろう」と自分を責めて、毎日がプレッシャーの連続になることも。

また、自分に厳しい分、他人にも同じような完璧さを求めて、少しのミスが許せなくなりイライラしてしまうことも多いはず。頑張ろうと努力することは素晴らしいことなのですが、行き過ぎると自分を追い詰めて、生きづらさの原因になるのです。

(2)過度な自己批判

例えば、上司からの指摘を必要以上に重く受け止めて、「私がダメだからだ」と自分を責めて自信を失ってしまう。本来は、指摘されたところを見直していけばいいのですが、自分の存在自体が否定されたように感じてしまう人もいるかもしれません。

生きづらいと感じる人には、こんなふうに自分を責め過ぎる癖があります。なんだかしんどいなと感じるときは、自分を責め過ぎていないか? 振り返ってみましょう。

(3)他人軸の思考

生きづらい人に共通する思考の癖として、他人軸の思考があります。他人の顔色をうかがって、自分を制限したり後回しにしたりすることでしんどくなってしまうのです。

例えば、相手の反応が薄かったり、既読になっても返事が来なかったりすると、「自分が何か悪いことをしたんじゃないか」と思い込み、必要以上にネガティブに考えてしまう。自分の気持ちよりも、他人の期待に応えようとして無理をしてしまう。

こうしたことが積み重なると、自分の気持ちが分からなくなって、ますます他人に左右されるようになり、生きづらさの原因になるのです。

(4)未来への強い不安

未来への強い不安から、「もしうまくいかなかったら…」と取り越し苦労をしがちなことも、生きづらい人に共通する思考の癖です。未来のことは、どうなるか分からないからこそ怖いと感じるものです。

ですが、まだ何も起きていないことを心配しすぎると、プレッシャーを感じて意欲や集中力が低下したり、関係性にストレスを与えたりすることになってしまいます。

「生きづらい人」の思考の癖を見直して心を軽くする方法

最後に、生きづらさの元になる思考の癖を見直す方法をご紹介します。少しずつ取り入れて心を軽くしていきましょう。

(1)プロセスを大切にする

「完璧にやらなければ」という気持ちが強いときは、プロセスに注目してみましょう。うまくいかないことがあっても、毎日少しずつ進んでいることや、1年前の自分より進歩していることを大切にしていくと、完璧主義のプレッシャーが軽くなっていきます。

周りの人がミスをした場合も、「この人たちも、頑張っているプロセスの中にいるんだ」と考えることで、イライラが和らぐかもしれません。

(2)自分に優しくする

自分に優しい言葉を掛けて、褒める習慣をつけるのがおすすめです。自分に優しくすることで、心に余裕が生まれ、生きづらさを軽減することができます。例えば、「今日は疲れているのに、本当に頑張ったね!」と労ってみる。

「これまでたくさんの困難があったけど、よくここまでやってきたね。本当にすごいよ。」と、自分の成長を認めていく声掛けをするのも良いですね。

(3)自分の気持ちを大切にする

他人の顔色をうかがいがちな人は、日常の中で「自分はどう感じているのか?」に意識を向ける時間を持ちましょう。誰かのために無理をするのではなく、自分が満足することを考えて行動するようにしましょう。「自分がどうしたいか」を優先することで、他人の顔色を気にしすぎることが少なくなってくるはずです。

(4)自分の気持ちや考えを書き出す

頭の中でぐるぐるしていることを紙に書き出すことで、自分の気持ちや考えが整理されやすくなります。書いていく中で、自分の思い込みや思考の癖に気づいて修正していけることも多いです。

例えば、上司の機嫌が悪そうに見えたときに、すぐに自分のせいかもと結びつける癖があったとします。「上司は寝不足なのかもしれない」「昨日、家族と喧嘩したのかも」など、他の可能性を考えてみるだけで、心が少しラクになれるはずです。

(5)何が不安なのか掘り下げる

漠然とした不安は、大きく膨らんでしまう傾向があります。そこで、具体的にどんなことが不安なのかを書いて、掘り下げてみるだけでも、不安の正体が分かって安心するものです。そして、自分でコントロールできるものについては、対策を考えてみましょう。

パートナーに対する不安などの場合は、「私はこんな不安を感じているの」と共有して、一緒に解決策を考えてみるのもいいですね。

少しずつ自分に優しくして、思考の癖を変えていこう

「生きづらい」と感じることは誰しもあるものです。もしあなたの中に「生きづらさ」を生み出している思考の癖があるのなら、その癖に気づき、少しずつ修正していくことで、毎日がもっと生きやすくなるかもしれません。

完璧を目指さなくてもいい、自分をもっと認めていい、他人の目よりも自分の気持ちを大事にしていい。これらを意識して、自分に優しくしていきましょう。自分を大切にすることで、少しずつ心は軽くなっていくはずです。

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文/高見 綾
心理カウンセラー|“質上げ女子”のお悩み相談。カウンセラー養成コースで豊富な臨床経験を積み、心の世界で学んだことを現実に活かすアプローチに高い評価をいただく。相談数3千超。著書は『ゆずらない力』(すばる舎)。

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