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日産と赤ちゃん本舗が制作した運転中の子守支援ロボット「INTELLIGENT PUPPET イルヨ」に車内置き去り事故防止の新機能「マダイルヨ」が追加

2024.09.09

【AJの読み】日産自動車が取り組む「車内置き去り事故防止プロジェクト」

日産では「車内置き去り事故防止プロジェクト」を立ち上げ、後部座席にバッグを置き、車を出る時は必ず後部座席を確認できるようにする「バッグ オン バック」や、降りる前にバックミラーでうしろをチラ見する「チラ見ラー」など、車内置き去り事故を防止する情報発信を行っている。

新機能「マダイルヨ」もこのプロジェクトの一つ。ユーザーへの調査や体験会などを通じ、さらに悩みごとや追加してほしい機能などをリサーチして、今後の取り組みに活かしていきたいと日産は話す。

イルヨは15ヶ月未満の赤ちゃんを対象にしているため、実証実験を行なった北里大学医療衛生学部 准教授 川守田拓志先生からの「赤ちゃんの関心を惹き、かつ発達の早期に獲得する色として赤色が効果的」とのアドバイスを受けてメインカラーを赤に選定。ルークスのカラーバーリエーションからピンクとバニラの淡い色彩を2色もラインアップした。

また、ロボットではあるが、赤ちゃんを怖がらせないため、ぬいぐるみ作家がデザインしたかわいらしく温かみのある形になっている。

「イルヨ」のネーミングの由来は、開発初期段階に行った赤ちゃんのいる親へのヒアリングで、運転中に後部座席の赤ちゃんをあやす言葉の投げかけとして「◯◯ちゃん、いるよ。ここにいるよ」と、親が赤ちゃんに声かけする様子が多く見受けられたことから。

運転中は背中合わせで互いが見えない状態になっているため、「いるよ~!と声かけをしている!」とうなずく人も多いはず。

実際に体験してみると、2人きりのドライブでは不安だったことが解消され、安心さを実感できる。今のところ製品化は未定だが、実装を待ち望む声も多くありそうだ。

取材・文/阿部純子

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