名店の味を全国で
「今回ファミリーマート様と共に開発した2商品は、様々な試行錯誤を重ねて上野精養軒の味に近づけました。かつてのテレビCMが放映されていなかった地域の皆様にも、このおむすびをお届けできればと考えております」
そう語るのは、株式会社精養軒常務取締役 総支配人の秋元秀夫氏である。
そして秋元氏の言葉通り、記者発表会から1週間後の静岡のファミリーマートには上野精養軒監修のおむすびが並んでいる。コンビニとは、著名でありながらそれまでは地元に留まっていた飲食店の「全国展開」を実現する一手段なのだ。
無論、それは恵比寿に店を構える賛否両論にも同じことが言える。なお、賛否両論が今回監修した商品は『ごちむすび 一本釣近海まぐろのツナ いぶりがっこ入り』と『生姜ごはん ツナからし醤油』で、こちらもまた高価格帯に位置するコンビニおむすびだ。
これらの商品は、断片的な噂は聞いているがそれに対して強い興味を持っているわけではないという人にある種のインパクトを与えることもできるだろう。もしかしたらその人は、1週間後にはJR静岡駅北口から出発する高速バスに乗って上京するかもしれない。賛否両論や上野精養軒の料理を実際に食べるために――。
【参考】
「絶品おむすび」を8月27日(火)より順次発売! 和食の名店『賛否両論』、洋食の名店『上野精養軒』が人気具材2トップの「ツナ」「鮭」を絶品アレンジ-ファミリーマート
取材・文/澤田真一