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猛暑の影響は?秋の紅葉シーズン、見頃はいつ?

2024.09.07

夏が終わり、季節は秋へ。秋を感じさせる風景の代表格と言えば、鮮やかな紅葉だ。気が早いかもしれないが、今年はいつから木々が色づき始めるのだろうか?

ウェザーニューズはこのほど、秋の紅葉シーズンを前に「第一回紅葉見頃予想」を発表した。

見頃時期:高温傾向で一部の色付きに遅れも広範囲で見頃は平年並

葉が色付く時期は秋の気温と深く関係しており、気温が低いと色付く時期が早くなり、高いと遅くなる。今秋は11月にかけて全国的に平均気温が高い傾向となるが、東日本や西日本を中心に晴れる日が多くなるため、朝晩は放射冷却により冷え込む。

葉が色付くために必要な気温低下が見込めることから、今年の紅葉は平年並の見頃となるところが多い予想だ。

ただ、9月後半から10月上旬にかけては東日本を中心に曇りや雨の日が多くなる予想で、放射冷却が効きにくくなるため、朝晩の気温低下が抑えられる可能性がある。このため、平年10月に見頃を迎える名所など、一部ではやや遅い見頃となる可能性もある。

夏の天候の影響は?:一部に多照や少雨の影響も、全国的に葉の状態はよい傾向

夏の天候は葉の育ち具合や傷み具合を左右し、色付きの良さに影響を与える。今夏も全国的に気温が高く、特に北日本と東日本太平洋側は記録的な猛暑となった。また、台風が次々に日本列島に接近し、5号は東北太平洋側に、10号は九州や西・東日本の太平洋側を中心に大雨をもたらした。

ウェザーニューズでは、お天気アプリ「ウェザーニュース」を通じて8月23~24日に葉の状態を調査し、全国1,304人が回答した。調査の結果、全国的な傾向としては夏の天候による葉への大きな影響はなく、今年も鮮やかな紅葉が期待できそうだ。

特に、北海道はほどよい雨と日照があったため、昨年よりも葉の状態がよい傾向にあり、美しい紅葉が期待できる。一方、四国では少雨の影響で虫食いの被害が昨年よりも増えていた。また、西日本は全体的に平年よりも日照時間が長く、葉が焼けてしまっている可能性がある。

全体の見栄えを損なうほどではないものの、一部に影響が出る可能性がある。アプリでの調査後に、台風10号が西日本や東海、関東南部を中心に大雨をもたらしたが、現時点では紅葉名所への大きな影響はない模様だ。

鮮やかさ:今後の台風進路に注意も、周期的な天気の変化で鮮やかな色付きに期待

葉が鮮やかに色付くためには、夏の天候だけでなく秋に適度な日差しと雨があり、気温がしっかりと下がることが必要だ。今秋は全国的に天気が周期変化して、葉が鮮やかに色付くために必要な日差しや雨、朝晩の冷え込みが十分に見込めるため、鮮やかな紅葉が期待できる。

ただ、9月下旬は西日本や東日本の太平洋側に、10月は東日本の太平洋側に台風が接近する可能性がある。台風の影響次第では紅葉の見栄えや名所へのアクセスに影響が出る可能性があるため、随時最新の情報を確認してほしい。

※ 見頃の定義:一つの名所の中で、全体の約7割が色付いたときから落葉が始まった日まで
※ 見頃開始日の平年:2004~2023年の期間で、紅葉が見頃を迎えた日の平均
※ 天候の平年:1991~2020年の過去30年平均

出典元:株式会社ウェザーニューズ

構成/こじへい

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