■アメリカ:大都市ニューヨークは110.9万円、最安でも80万円超え
アメリカでは、ニューヨーク110.9万円、ボストン103.3万円、ロサンゼルス100.6万円など、大都市では1か月あたり100万円前後の留学費用が必要だ。
比較的相場が安い地域でも90万円前後であり、他の国と比べて圧倒的に留学費用が高いことがわかる。
調査結果まとめ
<株式会社スクールウィズ 代表取締役 太田英基氏>
■社会人留学や親子留学に人気のフィリピン留学
近年は大学生の留学だけでなく、社会人による働きながらの留学(リモートワーク留学)や、親子で一緒に渡航する親子留学など、さまざまな留学スタイルが登場。より多くの人が留学のチャンスを得られるようになりました。
なかでも特に人気がある国は、フィリピンです。今回の調査からも明らかなように、フィリピンは留学費用が他国に比べて圧倒的に安く、日本との時差もほとんどないため、費用面や生活面でのメリットは大きいでしょう。
さらに、語学学校ではマンツーマンレッスンを提供しているため、英語力向上のためにもおすすめしたい留学先といえます。
今回の調査では平均費用として算出していますが、部屋タイプを1人部屋ではなく、3人部屋にするだけで費用はさらに抑えることが可能です。
■イギリスのワーキングホリデー受け入れ数は4倍、現地で仕事を探すためには渡航前の学習が重要
通常の語学留学に加え、現地で働きながら滞在するワーキングホリデーを利用する若者も増加傾向にあります。特に2024年は、イギリスにおけるワーキングホリデーの日本人枠が、これまでの4倍となる6000人に増枠され、今後さらに海外渡航者が増加することが予想されます。
ただし、ワーキングホリデーで海外に行くならば、渡航前に英語力を十分に高める必要があります。ワーキングホリデーを利用するからといって、「現地に行けば何か仕事ができる」というわけではありません。
最近は以前にも増して、英語力や職務スキル実績をシビアに見られる傾向があります。カフェで働くとしても、バリスタの経験や一定以上の英語力などが求められるのです。
ワーキングホリデーでは英語力を高めてから渡航しなければ、就労に苦労することが予測されます。また通常の語学留学においても、「どこへ行くか」よりも「行った先で何を学ぶか」が重要です。留学の効果を最大化させるために、日本での事前学習を万全に行なうようにしましょう。
<調査概要>
調査対象と調査手法/スクールウィズが取り扱う語学学校の2024年版の料金表、および政府、各種サービス提供会社の料金などを参照し、2024年3月1日時点での為替レートで集計。
調査期間/2024年3月1日〜2024年5月31日
※費用は渡航費、現地生活費込みの金額。
関連情報
https://schoolwith.me/columns/33750
構成/清水眞希