猛暑が連日続いた今年の夏。人々は日焼け・紫外線対策にどれほど熱心に取り組んだのだろうか?
リクルートの美容に関する調査研究機関「ホットペッパービューティーアカデミー」はこのほど、15~49歳の男女2,000人に対し「日焼けに関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。
「日焼け・紫外線対策」をしている女性は83.4%、男性は50.9%
「日焼け・紫外線対策」をしているかと尋ねたところ、「対策をしている」と回答した女性は83.4%と多数を占め、男性は50.9%で半数を占めた。
Q.あなたは「日焼け・紫外線対策」をしていますか?(男女各1,000人、複数回答※)
今夏(6月~8月)にかけた日焼け・紫外線対策の総額を調べると、女性の平均は2,066円、男性の平均は1,472円という結果に。最も金額が高いのは、30代女性の2,329円となった。
Q.あなたは今年の夏(6月~8月)の日焼け・紫外線対策に総額いくらかけていますか?もしくは、かける予定ですか?
(日焼け・紫外線対策をしている人女性834人、男性509人、単一回答)
「日焼けしたくない」と回答した人は、女性が72.3%、男性が38.5%となった。「日焼けしたくない」と「できれば日焼けしたくない」の合計は、「日焼けしたい」と「日焼けしてもよい」の合計を大きく上回った。
Q.あなたは「日焼けすること」に対してどう思いますか?(男女各1,000人、単一回答)
「行っている日焼け・紫外線対策」を尋ねたところ、男女とも1位は「日焼け止めを塗る」で2位以下を大きく引き離す結果となった。また、女性で2位の「日傘を差す」は、男性でもTOP5にランクインしている。
Q.あなたが行っている日焼け・紫外線対策として、あてはまるものを全てお知らせください。
(日焼け・紫外線対策をしている人女性834人、男性509人、複数回答)
■研究員からのコメント
今年の猛暑の中では、熱中症対策・日焼け対策の必要性を感じている人も多いでしょう。日焼け対策では、男女ともにTOP5に「日傘」がランクイン。男性の日傘も珍しくなくなってきています。また日焼け対策にかける金額では30代女性が最も高いですが、この年代は子育て中の人も多く、屋外で子供と遊んだりする機会が多くなることから、対策への意識が他の年代よりも高いと考えられます。(「ホットペッパービューティーアカデミー」研究員・田中公子氏)
日焼け止めを塗るようになったのは、女性は10代前半から、男性は10代後半からが最多
「日焼け・紫外線を気にする理由」を尋ねたところ、男女ともTOP3には「肌トラブルの原因となるから(シミ・シワなど)」「肌が赤くなったり、むけたりして痛いから」「健康に悪そう・将来的に肌に良くなさそうだから」となった。
Q.あなたが日焼け・紫外線を気にする理由としてあてはまるものを全てお知らせください。
(日焼け・紫外線対策をしている人女性834人、男性509人、複数回答)
日焼け止めを塗るようになったのは、女性は10代前半から、男性は10代後半からが最多に。また、女性は10代前半をピークにその後は減少するが、男性は20代後半以降にも日焼け止めを使い始める人が一定数存在していた。
Q.あなたが日焼け止めを塗るようになったのはいつからですか?
(日焼け止めを塗っている人女性653人、男性301人、単一回答)
エステサロンや美容クリニックにおいて、日焼け・紫外線対策につながるメニューと、シミ対策につながるメニューを利用したことがあるか聞いた。その結果、今後の利用意向(「利用したことがあるし、今後も利用したい」と「利用したことはないが、今後は利用したい」の合計)は、「日焼け・紫外線対策につながるメニュー」が40.3%、「シミ対策につながるメニュー」が43.9%となった。
Q.あなたはエステサロンや美容クリニックで以下のメニューを利用したことがありますか?
(日焼け・紫外線対策をしている男女1,343人、各単一回答)
■研究員からのコメント
日焼け後にダメージを受けた肌の回復を促すケアや、保湿等の「日焼け・紫外線対策」や「シミ対策」のメニューの利用経験者は、今後の利用意向を問わずそれぞれ15%程度です。一方、利用意向がある未経験者はいずれも30%を超え、今後、利用が増えることが見込まれます。
日常的な対策として日焼け止めや日傘を使用するだけでなく、エステサロンや美容クリニックでの専門家によるケアを取り入れることで、より効果的な対策を求めるニーズが表れています。
(「ホットペッパービューティーアカデミー」研究員・田中公子氏)
<調査概要>
調査名:「日焼けに関する意識調査」
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年7月23日~2024年7月24日
調査対象:15~49歳の男女(男性1,000人、女性1,000人)
※図表内の%の値は小数第2位を四捨五入しているため、差分や合計値において、単純計算した数値と合致しない場合がある。
※平均金額の算出方法:回答形式は選択肢方式としているが、便宜上選択肢の中央値を用いて平均金額を算出した。ただし、選択肢の中で最も高額の「1万円以上」のみ「10,000円」として算出している。
出典:株式会社リクルート
構成/こじへい