スマートフォンの普及率が急増している昨今、スマホ以外の通信手段を持っていないという人も珍しくない。
では災害時、スマホが繋がりにくくなった際に、それ以外の通信手段について考えている人はどれくらいいるのだろうか。
そこで、テレネットは、全国の男女1,000名を対象に「災害時におけるスマートフォン以外の連絡手段」に関するアンケートを実施した。
災害時、連絡手段が途絶えたら?27.7%が、スマートフォンなどの連絡手段が途絶えたらどうするか「考えていない」
現在は通信手段の歴史が変わる節目の時期だが、下記のうち知っていたものをすべて選んでもらった。
「固定電話が契約数減退に伴い、2024年にアナログ回線からIP網に移行した」のを知っていたのは40.4%、「104(電話番号調べ)サービスが2026年3月31日までで終了する」のを知っていたのは48.5%と、いずれも5割を切っていた。
一方で「ハローページの発行は2023年2月の発行が最後、今後タウンページも2026年3月31日までで終了」の認知度は52.6%と、僅差ではあるものの5割を上回っている。
「MCA無線がMCAアドバンスのサービス提供を2027年3月31日終了、デジタルMCAは2029年5月31日終了」は5.4%と、認知度がかなり低いことが分かった。
続いて、固定電話を使っているかどうか聞いた。
固定電話を使っているのは63%という結果に。また、スマートフォン以外の連絡手段を持っているかどうかについても質問。
52.3%と半数以上の人が、スマートフォン以外の連絡手段を「持っていない」と回答している。
さらに、実際に連絡手段が途絶えてしまったらどうするか、1つだけ選んでもらったところ、「考えていない」が27.7%で最多に。しかし「171」の災害用伝言ダイヤルや掲示板を使おうと考えている人も26.6%と僅差となっていた。
実際に連絡手段が途絶えてしまった場合、そのようにする理由を聞いてみたので一部を紹介しよう。
■「災害用伝言ダイヤル(171)や掲示板を使う」
・災害が起こるとみんなが連絡したがるので混乱が起きると聞いたことがある。(20代・女性)
・171が簡単に連絡が取れると思ったため。(20代・女性)
・携帯電話が使えないので、災害時の緊急手段に頼るしかないと思ったから。(30代・女性)
・災害時のニュース速報でよく紹介されているイメージがあるので、一番先に思い浮かんだ。(30代・男性)
・災害時などはせめて家族に無事なのかだけでもメッセージを残したいから。(40代・男性)
■「復旧するまで何もしない」
・どうしたらいいのかよくわからないので。(20代・女性)
・通信アプリで連絡するまでもなく、復旧してからで良いから。(30代・男性)
・自分の生活上、他の人と連絡する必要性が薄いので復旧を待ってからでも良いと思うので。(30代・男性)
・どうしたらいいのか分からないので安全な場所で待機する。(40代・女性)
■「データ通信で使える通話アプリを活用する」
・通話アプリなら電話が繋がらなくても連絡が取れるから。(20代・男性)
・自分も普段から使っているし、相手も使っている可能性が高いと思うから。(20代・女性)
・東日本大震災の時にその方法で連絡を取ったから。(30代・女性)
・いつもとっている連絡手段で、災害用のWi-Fiスポットで使えそうだから。(30代・女性)
■「考えていない」
・連絡手段が途絶えることを考えたことがなかったからです。(20代・女性)
・面倒だから災害対策をほとんどやってない。(30代・男性)
・考えたこともなかったので、これを機会に考えたいと思う。(30代・女性)
・スマホが使えない時は何も使えなくなっているはすだから。(30代・男性)
・なんだかんだで何とか使えるようになるだろうと思っているから。(40代・男性)
・家族で考えなくてはならないなと思いながら、忘れがちである。(40代・女性)