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「夏のヘッドフォン祭 mini 2024」で体感した進化形サウンド総まとめ

2024.09.01

FOSTEXの平面磁界型「TH1000RP」と「TH1100RP」

フォステクスから平面磁界型のハイエンドモデルが2機種登場。RPドライバーを刷新したのは20年ぶりという期待の新製品だ。RPドライバーは振動板の面積が増え、磁石の数も増やされている。「TH1000RP」は密閉型、「TH1100RP」は開放型である。無垢材のハウジングは徳島の阿波藍を使って藍染めされている。「TH1100RP」は開放型らしく左右の空間が広く、ボーカルはヌケがよく朗々と歌う。高域は繊細で細かい音が再現されていた。低域も歯切れが良くハイスピードだ。「TH1000RP」は密閉型らしいパワフルな低音を聞かせてくれた。

左が「TH1000RP」、右が「TH1100RP」。藍染めが美しい

手前が最新RPドライバー。振動板が大きく、磁石の数も多い

118万8000円のHIFIMAN「SUSVARA UNVEILED」

こちらも平面磁界型のハイエンドHIFIMAN「SUSVARA UNVEILED」が試聴できるというので、早速、聞かせてもらった。広々とした音場、アコーステックな楽器の心地よい音色、これぞ平面磁界型という音が再生された。極薄の振動板の動きを妨げないためグリルの空気抵抗を極限まで減らしたデザインを採用。聞かない時は専用の磁気ベールを被せてドライバーを保護する方式だ。

ナノメートル厚の振動板とステルスマグネットを採用した「SUSVARA UNVEILED」

使わない時はマグネット式カバー、磁気ベールを被せて振動板を保護する

静電型の入門機、「Mini Shangri-La」はバランス駆動アンプとヘッドホンのセットが36万9600円とハイコスパ、こちらも注目されていた

DUNUから初のヘッドホンは平面磁界型の「Arashi」

DUNU-TOPSOUNDは2012年からオリジナルブランドのイヤホンを日本向けに展開している。今回、初めてのヘッドホン「嵐」とヘッドホンアンプ「V53」を展示した。「嵐」はφ100mmのドライバーを搭載した平面磁界型で平面振動板らしい音像定位と豊かな低音が特徴的だった。音色はウォームで心地よい。重量は400g前後、価格は25~30万円ぐらい。リケーブル対応で日本仕様にはXLRに加えて4.4mmバランスケーブルが付属する。年内発売予定とのこと。

音だけでなくデザインと仕上げの完成度も高いDUNU「嵐」

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