後席のかけ心地に不満がある車種は皆無!
こうして一家に一台のファーストカーとしても相応しいスーパーハイト系軽自動車を後席の居住性に絞って比較してみると、まずはかつての軽自動車とは違い、後席のかけ心地に不満がある車種などないことを報告できる。そして頭上方向のゆとりではスぺーシアとタントの270mmが際立つものの、230mm以上あれば天井の高さはまったくもって問題なし。膝周り空間に関しても、N BOXの最大420mmがトップで、デリカミニとルークスの400mmの足元の広さがそれに続く広さとなるものの、スペーシアの325mmでも十二分に広いと言わざるを得ない。そもそもミッドサイズSUVのホンダZR-Vでも膝周り空間は筆者のドライビングポジション基準で245mmなのである。
ただし、脚腰が弱ったお年寄りを後席に乗せる場合は、ヒール段差がモノを言う。シート位置が高いほうが着座しやすく、立ち上がりやすいのである。その点では、デリカミニ、ルークスの380mmが、より快適に座れ、立ち上がりしやすい後席のシートと言えそうだ。
※一部車種については最新モデルと異なります(後席については変わりません)
文/青山尚暉
写真/雪岡直樹 青山尚暉 スズキ ホンダ 日産 ダイハツ