周囲の運転状況を記録し、万一の事故には重要な証拠となるドライブレコーダー。車では一般化してきたが、バイクへの普及は今一つと言われている。
バイク未来総研はこのほど、16~69歳のバイク所有者949名を対象に「バイク用ドライブレコーダー」に関する実態調査を実施し、その結果を発表した。
ドラレコを装着しているライダーは約4割
「あなたは、バイクを運転する際にドライブレコーダー(車体に設置するタイプ)を使用していますか」の設問に対しては「使用している」が約4割、「使用していない」が約6割という結果になった。
一般的なドラレコに加え、GoProなどの車載アクションカメラも“ドラレコ”に含まれていると思われるが、四輪が50%と考えると、かなり高い数字となった。
なお、二輪用品店の株式会社ナップスが2019年10月にバイク用ドラレコの所有率を調査したところ、30.2%という結果となった。約5年が経過し、所有率が10%程増加したとも考えられる。
事故件数が多い50代以上のライダーはドラレコ装着率が低い!
とはいえ、年齢によって装着率に顕著な傾向がある。
20歳~29歳は非常に装着率が高いのに対し、年齢が上がるにつれて減少。40歳~49歳では4割弱、50歳以上では約2割程度にまで落ち込んでいる。これは交通事故発生件数を考えると、非常に対照的な結果だ。
装着しない理由は「価格」がダントツ、「手間」や「スペース」もネック
ドラレコを装着しない理由について、最も多かった回答は「価格が高いから」(58.5%)。次点の「装着に手間がかかるから」は29.3%なので、「価格」がネックになっている人が突出して多いことがわかる。
Q. あなたがバイク用のドライブレコーダーを使用していない理由を教えてください。
三番目に多いのが「バイクに取り付けられるスペースが無いから」の21.9%。車に比べ、搭載スペースが圧倒的に少ないバイクには悩みの種だ。車種による違いはあるが、ETC車載器でも同様の問題があった。中には、ドラレコを装着したくてもスペースの関係で断念した人がいるかもしれない。