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スーツケース、郵便受け、ロッカー、フェンス出入口などで、防犯策として活用されている南京錠。
本当にしっかりロックしたければ、千円台からの商品を買い求めるべきだが、簡易なものでよければ、ダイソーにて110円で販売されている。
はたして使いやすさや堅牢度はどれぐらいだろうか。何種類かを購入して、確かめてみた。
極小サイズで何かと便利な「カラー南京錠 20mm」
縦3cm×横2cmほどのミニサイズの南京錠で、キーはスペア含め2本ついている。購入時はロックされた状態で、キーを下の鍵穴に差し込んで右に回せば開錠される。施錠するには金属部分(フックバー)を穴に押し込めばOK。
これは、以下で取り上げるほかの南京錠にも言えることだが、「屋内専用」で「お客様の財産保全を保証する物ではありません」などと明記されている。屋外が不可なのは、雨で錆が発生して鍵が開かなくなるリスクがあるからだが、防犯にはちょっと心もとないというのもあるだろう。手で力をこめたくらいでは開錠できないが、金属部分は金切り鋸で切断できてしまう。
なので、使い道としては、軒下の郵便受けに、もとからあったロック機構にプラスアルファの防犯力をつける、飲食店でかばんやバックパックを席に置いたまま短時間離席する(2つの引き手同士をロック)、食器棚の扉など幼な子が開けてほしくない箇所のロックなどに限られる。
とはいえ、110円という価格を考えれば、そうしたニーズを充分満たすものと考えて差し支えないだろう。なお、屋内で使うにせよ、錆防止のため定期的に潤滑油を鍵穴にさすことが求められている。
■商品詳細
商品名:カラー南京錠 20mm
価格:110円
原産国:中国
材質:ABS樹脂 真鍮 スチール
商品サイズ:幅2.2cm×長さ3.3cm×厚さ1cm
内容量:1個入
種類:レッド、グリーン
商品ページ:https://jp.daisonet.com/products/4549131235647
使用シーンがさらに増えた「簡易 カラー南京錠 フックバーの長いタイプ」
上の商品のフックバーが少し長くなったもので、それ以外は同じ。これだけでも使用できる箇所がグッと増えるのはありがたい。同じ110円なのだから、どちらを買うか迷ったら、こちらにした方がよさそう。
ちなみに注意書きには、「鍵の形状、パターン数には限りがあるため、他の鍵で開く場合があります。同じ場所で2個以上のご使用には向いておりません」とある。おそらくほかの商品も同様だろう。
■商品詳細
商品名:簡易 カラー南京錠 フックバーの長いタイプ
価格:110円
原産国:中国
材質:亜鉛合金、銅メッキ、塩化ビニル樹脂、鉄、ニッケルメッキ
商品サイズ:幅2.3cm×長さ4.5cm×厚さ1cm
種類:赤、白、黒
商品ページ:https://jp.daisonet.com/products/4549131315189
堅牢性が増した「南京錠スタンダード タイプ 30mm」
全金属製でフックバーも太くなり、「カラー南京錠」よりも明らかに堅牢なモデル。通常であれば数百円の価格帯のものが、110円で買えるのは嬉しい。
ただし、これも「あくまでも簡易防犯具としてご使用場所をご選定下さい」と説明書きにあり、ガチの防犯対策としては不向きであることに留意しよう。鍵は3個も付いているが、リングから外すのがちょっと面倒。
■商品詳細
商品名:南京錠スタンダード タイプ 30mm
価格:110円
原産国:中国
材質:真鍮、スチール
商品サイズ:幅3cm×長さ4cm×厚さ0.7cm
種類:-
商品ページ:https://jp.daisonet.com/products/4549131273434
鍵が不要で煩わしさが軽減された「ダイヤルロック」
鍵ではなく3桁の暗証番号を合わせて開錠する南京錠。フックバーが、カラビナタイプなのが特徴。横長の「ワイドタイプ」と縦長の「スリムタイプ」の2種類ある。暗証番号は初期設定では000となっているので、変更する必要がある。
そのやり方は、開錠した状態で横にある穴にペン先などを差し込み、好みの番号を選び、ペン先を離せばOK。鍵方式と違って鍵をなくす心配はないが、暗証番号をメモして保管する必要があるので、そこは一長一短ある。
■商品詳細
商品名:ダイヤルロック
価格:110円
原産国:中国
材質:亜鉛合金、ABS樹脂、ポリアセタール
商品サイズ:ワイドタイプは幅3.4cm×長さ4.2cm×厚さ1.1cm、スリムタイプは幅2.1cm×長さ5.5cm×厚さ1.1cm
種類:ワイドタイプ、スリムタイプ
商品ページ(ワイドタイプ):https://jp.daisonet.com/products/4972822411820
撮影・文/鈴木拓也