DIME MAGAZINE
近年、多くの女性から人気を集めているホテルのアフタヌーンティー。女性同士、もしくは女性一人で優雅にお茶やスイーツを楽しんでいる光景がよく見られるものだが、一部男性からも熱視線を集めるアフタヌーンティーが、パレスホテル東京の「アフタヌーンティー “Stones” MONTBLANC Edition」だ。
ラグジュアリーブランド「モンブラン」とコラボレーションしたアフタヌーンティーで、予約受付開始後、男性客の割合が増加。女性のみならず男性の心をも掴む、アフタヌーンティーの魅力を紐解きたい。
ビジネス利用も、一人でも。男性が利用しやすい「アフタヌーンティー “Stones” MONTBLANC Edition」
「アフタヌーンティー “Stones” MONTBLANC Edition」12,000円（税込、サービス料別）
「アフタヌーンティー “Stones” MONTBLANC Edition」はパレスホテル東京1階ロビーラウンジ「ザ パレス ラウンジ」にて2024年8月1日（木）～10月31日（木）の期間限定で提供しているアフタヌーンティー。当初、販売期間は9月末までだったものの好評のため延長。1日限定5食ということもあり、すでに土日の予約の多くが埋まっているほど人気だ。
パレスホテル東京では2022年より輪島塗塗師の赤木明登さんが手がける漆器で提供するモダンな「アフタヌーンティー “Stones”」を販売しており、今回はその特別版。通常の「アフタヌーンティー “Stones”」利用客の男女比は1:9だが、「アフタヌーンティー “Stones” MONTBLANC Edition」は2:8と男性の割合が増えている。
「今回のコラボレーションアフタヌーンティーをきっかけに、女性だけではなく男性も含め、幅広いお客様にパレスホテル東京をご利用いただけることを願っております」と、株式会社パレスホテル ブランド戦略室 コミュニケーションズ課の菊池公仁さんは話す。
細部までモンブランの世界観を楽しめるアフタヌーンティー。
女性同士が多い空間で、男性一人もしくは男性同士でアフタヌーンティーを楽しむのは、心理的にハードルが高いもの。しかしロビーラウンジ「ザ パレス ラウンジ」は開放的な空間でビジネスの商談などにも使われており、以前より男性一人でアフタヌーンティーを楽しむ人もいると言う。
そして今回の「アフタヌーンティー “Stones” MONTBLANC Edition」は幅広い「モンブラン」のファンにアプローチできたことで、男性にも興味を持ってもらえていると菊池さんは分析している。
菊池さん「実際、今回のアフタヌーンティーを体験してくださっているゲストの多くはモンブランファンだと感じております。特に印象的だったのは、ご夫婦でいらしてくださった男性がご自身のモンブラン商品をテーブルに置いてアフタヌーンティーと一緒に撮影する姿。『料理も美味しく、雰囲気も良い』というお声をいただいたので、期間終了までにより多くの方に利用していただけたら嬉しいです」
「モンブラン」ファンが注目。本物と見紛うショコラも
そもそも「モンブラン」のコラボアフタヌーンティーは2021年1月にスイスホテル南海大阪とコラボレートして以来2回目のことで、東京では初めて。「アフタヌーンティー “Stones” MONTBLANC Edition」は1924年にドイツ・ハンブルグにて誕生したモンブランの「マイスターシュテュック」100周年を記念し、モンブランとパレスホテル東京がコラボレートしたアフタヌーンティーとなる。
菊池さん「パレスホテル東京は前身の『パレスホテル』として1961年に開業した後、2012年に新生『パレスホテル東京』としてグランドオープン。その歴史や伝統を継承しながらも革新を続け、『最上質の日本』を提供していくことを目指しています。
また、日本のラグジュアリーホテルとして、アートや文化において、多様なジャンルのクラフツマンシップを重んじてきました。一方モンブランは、1906年に創業した歴史あるラグジュアリーブランドであり、優れたクラフツマンシップとデザインの代名詞となり、創意工夫とイマジネーションを原動力として、その革新性の境界線を押し広げてきたブランドです。
そのような意味でも両ブランドにおいて親和性が高くあると感じ、今回のコラボレーション実現に至りました」
モンブランのトレードマーク「ホワイトスター」をあしらった「キャラメル風味のチョコレートムース アプリコット」。
「アフタヌーンティー “Stones” MONTBLANC Edition」は統括ペストリーシェフの窪田修己さんが監修し、グランド キッチン 金子竜帆さんら若手を中心に考案。
「柚子風味のラング ド シャ」はマイスターシュテュックのペン先を表現するためにラング ド シャが焼きあがってから間をおかずに形を作り、「キャラメル風味のチョコレートムース アプリコット」はインクの艶やかさを表現するためにチョコレートの温度帯を細やかに管理するなど、プロの技が詰まっている。
「ホワイトチョコレートのモンブラン グリオットチェリーのソース」。
赤いインクが入っているように見えるインク瓶の中身は「グリオットチェリーのソース」。ホワイトチョコレートを使い、フランス語で「白い山」を意味するモンブランを表現したスイーツにかけて食べるという、遊び心あふれる一品だ。スイーツは男性も含めて幅広い層に届けるために甘さを控えめにしていると言う。
シャンパンにも合うセイボリーたち。
スイーツだけではなくセイボリーも豊富で、甘党以外の人が食べやすいのもポイント。手帳をイメージした「トリュフと野菜のミルフイユ」、ペンを模した「アスパラガスのショーフロワ キャヴィア」、「つぶ貝のブルギニオン ガスパチョエスプーマ」などはお酒にも合い、シャンパンを追加注文したくなる味わいだ。
本物と見紛うほどの「マイスターシュテュック」型のショコラ。
モンブランファンにとって見逃せない特典が「マイスターシュテュック」型のショコラと、コレクションの100周年記念デザインをあしらった「ふろしき」のプレゼント。
「ホワイトスター」がデザインされたボックスの中に入っている「マイスターシュテュック」型のショコラは、家に帰った後もその世界観を楽しめるスイーツとなっている。
従来の「女性が楽しむためのアフタヌーンティー」といったイメージから離れ、男女問わず楽しむことができるパレスホテル東京の「アフタヌーンティー “Stones” MONTBLANC Edition」。
「アフタヌーンティー “Stones”」は一名でも予約できるアフタヌーンティーのため、「男性のおひとり様にも楽しんでほしい」と菊池さんは話す。自分が持っている「マイスターシュテュック」を持っていき、並べて写真を撮るのも面白いだろう。周りの目線を気にせず、男性も楽しめるアフタヌーンティーにぜひ没頭してみてほしい。
取材・文／小浜みゆ
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